箱根小涌谷 蓬莱園

箱根小涌谷 蓬莱園について

「箱根小涌園 蓬莱園」（はこねこわくだに ほうらいえん）は箱根登山鉄道・小涌谷駅の周辺“箱根小涌園”の一帯にある、大正時代に造園されたツツジの名所庭園。『山のホテル庭園』等と並び、箱根のつつじ三名園に挙げられます。

2021年秋、『箱根神仙郷』と『強羅公園』という2つの文化財庭園を目的に久々に訪れた箱根。それらに加えて気になっていた庭園／美術館も回ったので紹介。

明治時代に創業し約140年の歴史をほこる国登録有形文化財の老舗温泉旅館『三河屋旅館』。竹久夢二、与謝野鉄幹・与謝野晶子夫妻など文人墨客にも愛された宿の眼下に旅館創業者・榎本恭三が開いたのが蓬莱園。

東京のツツジの名所だった東京・大久保から移植を始めたのがそのはじまりで、現在では約5,000坪の園内に約3万株のツツジ・サツキ、そして種類ではオオヤマツツジ系・キリシマツツジ系・リュウキュウツツジ系など40数種類あり、品種数でも日本有数のツツジ園なのだそう。

一番の見頃はツツジ・サツキの花が咲く5月上旬～下旬であり、今回は全然見頃ではないけど…年間を通して自由に散策することができます。春には桜・秋には紅葉も見所。

2018年までは隣接した『箱根ホテル小涌園』の庭園への回遊ルートもありましたが、ホテルの閉館に伴い現在は閉鎖中。一方で2015年にこの庭園を取得した藤田観光の2017年のプレスリリースでは《蓬莱園における高級宿泊施設開発の検討を開始》とも。
コロナ禍以降で多少なりとも戦略の変更はあるだろうけど…今回訪れた蓬莱園は割と自然に近く、かつての庭園の水路？も自然に帰ってる感あるので、施設と併せて整備されるのならばそれはポジティブなことだと感じる。

（2021年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。）