
伊達政宗の重臣・片倉家が治めた城下町・白石。観光拠点の商家建築は洋間も備えた明治/大正の近代和風建築と日本庭園。国登録有形文化財。
壽丸屋敷について
「壽丸屋敷」(すまるやしき)は宮城県白石市の中心部(白石城城下)にある近代和風建築。江戸時代から続いた白石の豪商・渡辺家がかつて建立したお屋敷で、明治時代〜大正時代の店蔵・主屋の2棟が国登録有形文化財。主屋に面して池泉式の日本庭園もあります。
仙台藩主・伊達政宗の重臣だった片倉景綱が江戸時代初めに『白石城』に入城して以来、江戸時代を通じて片倉家により治められた仙台藩の支藩・白石藩。そんなかつての城下町の玄関口、JR白石駅から徒歩4分とすぐ近くに残るお屋敷がこの「壽丸屋敷」。白石の観光拠点とも言えるこのお屋敷がとても良かった…!
江戸時代中期(享保年間)頃には白石の豪商として知られていた渡辺家。明治維新を迎えると、九代目・渡辺儀蔵は明治時代には白石町長もつとめました。「壽丸」というのは渡辺家の屋号で、江戸時代から近世を通じて、呉服商、仲買商、造り酒屋、味噌醤油醸造、銀行業、林業、不動産に金鉱業…とさまざまな業種を通じて白石の経済に貢献しました。このお屋敷以外にも、渡辺家の残した3万点もの古文書は「渡辺家文書」として白石市指定文化財(美術工芸品)となっています。
現在の壽丸屋敷の入口は南向きの主屋の玄関からですが、かつての表は西側に通る「中町通り」に面した「店蔵」で、その重厚な蔵造りの商家建築が目を引く〜そして南側の広場からは、中町通りのファサードからは想像しづらいほど大きなお屋敷であることがわかる!
そのお屋敷は、店蔵、主屋(書院座敷、居間)、金庫蔵から構成。数寄屋風書院造りの主屋座敷はガラス障子に一面の大正ガラス、そして折上格天井の洋間も備えた近代和風建築!(ちなみに基礎は煉瓦造りなのだそう。)現在の室内では白石の名産である「白石和紙」を中心とした素敵な各種展示が展開されています。
庭園について。主屋座敷からの池泉鑑賞式庭園。訪れた日は雨に濡れてそれがまた美しかったのだけど…気になるのはその石。西日本で銘石として親しまれる「緑泥片岩」っぽい石が多数使われている(沓脱石や、池の流れの部分などに)。その質感がとてもかっこいい!
この壽丸屋敷には、映画監督・岩井俊二さんや乃木坂46・久保史緒里さん、そしてサンドウィッチマンさんらのサインも展示(明記はなかったけどお屋敷にも訪れたらしい…?)。「白石うーめん」を目的に訪れた方もぜひその和の空間を堪能してみて。
(2026年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
投稿者プロフィール

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