アミュプラザくまもと庭園「ぼうけんの杜」

Amu Plaza Kumamoto, Kumamoto

《熊本の自然を凝縮した水と緑の屋内立体庭園》がテーマ。本物の滝と壁面緑化で阿蘇山からの熊本の水の流れを表現した現代庭園空間。設計:日建設計。

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アミュプラザくまもと庭園「ぼうけんの杜」について

「アミュプラザくまもと」は熊本県熊本市の玄関口、JR熊本駅前にある商業施設。《熊本の自然を凝縮した水と緑の屋内立体庭園》がテーマの店内は、大きな滝が流れ落ちる庭園と一体化したようなデザインとなっています。設計は日建設計、庭園・壁面緑化の施工はグリーバル株式会社

大名庭園『水前寺成趣園』をはじめ、東京の『肥後細川庭園』、京都(舞鶴)の『金剛院庭園』、また京都の南禅寺界隈別荘群『怡園』など歴史上、数多くの庭園を残してきた「細川氏」。そんな細川家のお膝元・熊本は豊かな水源を活かした歴史的庭園が多くの残る「庭園都市」でもあるのですが――その意志を受け継いで?令和の時代に熊本に誕生した大型商業施設にも立派な「庭園」があります。まず、その一つが「アミュプラザくまもと」。

九州新幹線の全線開業から10年後、2021年4月に開業したアミュプラザ。2016年に発生した熊本地震から5年後という節目でもあり、地震からの復興と熊本駅周辺の再開発を象徴する大型施設といった存在でもあります。テナント面積は約4.9万平方メートル。

…この説明だといわゆるよくある「大きな商業施設」なのですが――入店していきなり現れる大きな滝と植栽がそのイメージを覆す。それも吹き抜けになった3階部分から流れ落ちる大滝。滝に見えるギミックではなく本物の水なので、1階部分の池に近づくとバシャバシャと冷たい水滴が飛んでくる。バブル期にはこの様な屋内の大滝って色々事例があったはずだけど、経済合理性が突き詰められている現代の商業施設においては稀有な建築デザイン…。

そのコンセプトは《熊本の自然を凝縮した水と緑の屋内立体庭園》。この滝の水源は3階にある池泉ではなく、その更の上の階層にある9階の『THE BLOSSOM KUMAMOTO』の中庭の池泉庭園(※こちらは宿泊者のみ)。その上階を阿蘇山の水源に、3階からの大滝は南小国の「鍋ヶ滝」に、1階部分の池泉は「白川水源」に見立てられています。また館内の植栽も阿蘇~有明海へと至る熊本の自然を表現したもので、その地域の植物が植栽。

滝は3階部分までですが、その屋内の植栽、壁面緑化は7階部分まで続きます。また屋内で植物を成長させるために音や光、湿度・温度の環境を作る様々な現代的な技術が導入されているのもポイント。(プラスチック製の「植栽っぽいもの」ではなく、全て生きている植物)

その庭園名が「◯◯の庭」とかじゃなくて、「ぼうけんの杜」(ADVENTURE GARDEN)というのも変わっていて…店内にイラストパネルが展示されている、熊本出身の漫画家・尾田栄一郎さんの代表作『ONE PIECE』の世界観に寄せているのかな、と気になる所。「杜のななふしぎ」と題して、それぞれ「ぼうけんの仲間たち」「おもいでの水辺」「こだまの小路」「うつし石」「つたえる花」「ささやきの岩」「ひかりの源」と、お子さんでも散策が楽しくなる仕掛けが設定されています。

3階部分には屋上庭園「おおやねテラス」があり、熊本駅前の景色を一望できるほか、『熊本城』の城内にある『加藤神社』から分祀された『アミュプラザくまもと加藤神社』のお社も。新幹線や鉄道で熊本に到着した際は、ぜひぜひアミュプラザの庭園にも立ち寄ってみて。

(2024年4月・12月、2025年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR九州新幹線 熊本駅より徒歩2〜3分

〒860-0047 熊本県熊本市西区春日3丁目15-26 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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