肥後細川庭園

Higo Hosokawa Garden(Shin-Edogawa Park), Bunkyo-ku, Tokyo

江戸時代、肥後熊本藩主・細川家(細川侯爵家)の江戸屋敷の時代から残る大名庭園。都内で無料で見られる公園の中では最も本格的な日本庭園…!

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肥後細川庭園について

「肥後細川庭園」(ひごほそかわていえん)は東京都文京区・目白台にある文京区立の日本庭園。江戸時代には熊本藩主・細川氏の江戸下屋敷があった場所で、庭園もその時代(江戸時代末期)に作庭された大名庭園がルーツ。国土交通省による「日本の歴史公園100選」に選定。2017年、それまでの『新江戸川公園』から肥後細川庭園に改称されました。

まだ紹介していなかった写真を追加して改めて紹介。東京には江戸時代の大名によって造営された日本庭園が今日まで複数残されています。その代表的な存在は『六義園』、『小石川後楽園』などの「都立9庭園」ですが、この9庭園以外にも多くの場所が公園として現代まで残されています。

その中でも比較的広く、クオリティも高いなぁと感じていたのがこの「肥後細川庭園」。しかもなんと無料で鑑賞・散策できる…!個人的に『新江戸川公園』だった頃から毎月の様に通っていた東京のホーム庭園的存在、近年はすっかり人気スポットになってちょっと複雑…!(笑)当サイトではその当時(改修前)のかいぼりの写真なども掲載しています。

その歴史について。現在は早稲田大学や『ホテル椿山荘』の建つ文教地区のこのエリア、江戸時代中期〜後期にかけては旗本の宅地、徳川家の御三卿・清水家、一橋家の屋敷地として用いられました(すぐ南方の現・戸山公園が尾張徳川家の江戸屋敷)。

そして幕末に熊本藩主・細川家の江戸下屋敷となると、明治維新を迎えて以降も細川家の屋敷地として昭和時代半ばまで用いられます。庭園の丘の上(目白台の台地部分)に建つ『永青文庫』や『和敬塾』の本館(旧細川侯爵邸)は現在は所有者がそれぞれ異なりますが、元々は全てが細川家のお屋敷でした。現・和敬塾本館と肥後細川庭園は昭和の戦後に細川家の所有を離れ、庭園は1961年に都立公園に、1975年(昭和50年)に文京区に移管され現在に至ります。

庭園について。武蔵野台地の一部「目白台〜関口台」の斜面の傾斜と、その台地の麓で湧き出る湧水による池泉を活かした池泉回遊式庭園(本邸は安全な台地の上に建ち、庭園は水が湧く台地の下部にある、という立地)で、この湧水はすぐ近くを流れる神田川へと注がれています。
具体的な作庭時期は不明ですが、幕末に熊本藩の御用絵師によって描かれたこの庭園の絵図と比較しても、その当時には現在見られる庭園の姿がおおよそ完成していたことが伝わります(『松聲閣』側に石灯籠なども)。

青々とした大きな池泉の周囲には四季折々の花木が植栽され、春には桜、晩春にはツツジ・サツキ、そして新緑、秋にはモミジと紅葉ライトアップ、冬には梅の花々が楽しめます。台地の斜面の園路も以前は歩けない時期もあったのですが、近年再整備され自然の空間を楽しむことができるように。
植物の中でも!この庭園ならではの花々が“肥後六花”。江戸時代、熊本藩主・細川家の元で品種改良が重ねられてきた花の品種で、このうち肥後椿(ツバキ)、肥後芍薬(シャクヤク)、肥後花菖蒲(ショウブ)、肥後山茶花(サザンカ)の4種がこの肥後細川庭園に移植されています。

この池泉庭園の一角に建つのが『松聲閣』(松声閣/しょうせいかく)。明治時代に細川家の学問所として建てられ、大正時代に改修された近代和風建築。庭園名の改称を前に耐震工事&リニューアルされ、現在は休憩所や会議室、ギャラリー等の憩いの場として使用されています。開館時間中は2階からの庭園の眺めを楽しむことも!また、喫茶「椿」ではお抹茶と熊本藩ゆかりのお菓子をいただけます。

この庭園の近隣では、『ホテル椿山荘庭園』(山縣有朋旧宅跡)や松尾芭蕉ゆかりの『関口芭蕉庵』、早稲田大学構内の大隈庭園、そして『甘泉園公園』なども公開されており、音羽には大正時代の洋館『鳩山会館』もあり。東京の日本庭園巡りにはオススメの散歩コース!その他、都内の肥後藩・細川家ゆかりの公園としては『戸越公園』もあります。

2016年から秋には紅葉ライトアップも開催。ライトアップ「ひごあかり」時の記事はこちら

(写真は主に2017年2月・4月・9月、2019年4月、2023年5月訪問時のもの。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

都電荒川線 早稲田駅より徒歩5分
東京メトロ東西線 早稲田駅より徒歩11分
東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅より徒歩11分

〒112-0015 東京都文京区目白台1丁目1-221 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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