今後、尼崎市民に愛されて欲しいお庭…!2023年にオープンした和モダンなカフェ&介護福祉施設から鑑賞できる、大北望(大北美松園)作庭の現代日本庭園。
茶寮 楽書院 / ヴィラ杢園について
「ヴィラ杢園」(ゔぃらもくえん)は兵庫県尼崎市に2023年に開館した介護福祉施設(特養ホーム・デイサービス)併設の高齢者向け住宅。1階部分には住宅利用者以外も利用できる和カフェ『茶寮 楽書院』(さりょう・らくしょいん)があり、日本庭園を眺めながら喫茶やアフタヌーンティーなどを楽しむことができます。庭園の作庭は兵庫・姫路の造園家・大北望(大北美松園)。
「ハイグレードな高齢者向けマンション」として関西~主に兵庫県内に展開されている「ヴィラ」シリーズ。運営を手掛ける「社会福祉法人あかね」さんはヴィラシリーズの他にも通常の介護福祉施設から、「介護医療サービスリゾート」「デイサービスリゾート」と言ったシリーズまで、多様な利用者のニーズに対応できそうな様々な介護福祉施設を運営されています。
介護福祉施設の庭園…と言うとなかなか訪れる機会は少ないものの、この「ヴィラ杢園」は一般の方も気軽に訪れることができるカフェ『茶寮 楽書院』が併設。そしてそのカフェがメニューも内装も和モダンでオシャレ!!!今回訪れた日も若い女性を中心に多くの来客がありました。
お屋敷のような瓦葺きの土塀と表門をくぐると、すぐに水の流れが印象的な庭園(前庭)が。自然石を使いながらも、施設を利用する高齢者でも歩きやすい平らなアプローチも和モダン。暖かい季節にはこの流れのお庭を眺められるテラス席の利用も。
そして店舗の奥にも現代的な日本庭園が広がります。向かって左手奥の緩やかな滝を流れ落ちてくる水の流れと、自然石が敷き詰められた池泉が美しい池泉鑑賞式庭園。前庭ともどもモミジが多く植わっていて、秋の暗い時間帯には紅葉ライトアップもされ美しい!(※閉店時間の17時に近い時間帯)
作庭を手掛けられたのは兵庫・姫路を拠点とする造園家・大北望(大北美松園)さん。日本の庭園専門誌『庭NIWA』誌にもよく登場する現代の有力な造園家の一人でもあり、世界遺産のお膝元で多数の来園者を記録している姫路城西御屋敷跡庭園『好古園』の“御屋敷の庭”の作庭者でもあります。
カフェのテーマは「尼崎に、もっと日本を」。カフェ空間としても高クオリティですが――介護福祉施設は、親御さんなど当事者になるまでは少し遠い存在ですが、このカフェがある事で少し「知る」「働く」きっかけにもなる。また新緑の季節にも訪れたい場所!
(2024年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR神戸線 立花駅より徒歩20分弱
阪急神戸線 塚口駅/阪神電車 尼崎駅より路線バス「尾浜西口」バス停下車 徒歩4分
〒661-0024 兵庫県尼崎市三反田町3丁目3-16 MAP