nicoe(ニコエ)garden / くるりの森

nicoe, Hamamatsu, Shizuoka

“うなぎパイ”の菓子メーカーによる“スイーツコミュニティ”は建築家・谷尻誠(サポーズデザインオフィス)/SOLSO/荻野寿也らによるランドスケープにも注目!

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nicoe(ニコエ)くるりの森について

「nicoe」(ニコエ)は『うなぎパイ』が有名なお菓子メーカー「春華堂」が2014年(平成26年)に浜松市浜北区に開業したフラッグシップ店。その建築・ランドスケープは現代の有名建築家・谷尻誠ひきいるSUPPOSE DESIGN OFFICE永山祐子、新時代の造園家・SOLSO/齊藤太一荻野寿也景観設計らにより手掛けられています。

静岡県遠州地方/浜松の代表的なお土産として全国的にも有名な銘菓“夜のお菓子”うなぎパイ。その製造元「春華堂」は創業が明治時代中期という老舗の菓子店で、現在では和菓子/洋菓子含めさまざまなお菓子を製造されています。

そんな春華堂さんが『お菓子の新しい文化とスタイルを発信する、浜北スイーツ・コミュニティ』をコンセプトに掲げ、平成時代後期に開店した旗艦店が「nicoe」。
「スイーツ・コミュニティ」の名の通り、ただお菓子を味わうだけの場所じゃなく。お子さんが楽しめる「プレイグランド082」や「くるりの森」、大人も楽しめるイタリアン・レストラン、カカオ豆研究所「cacao lab.」、店内BGMはFantastic Plastic Machine(FPM)田中知之さんが担当、夏には『かき氷甲子園』なんてイベントが開催されるなど子供から大人まで季節ごとに何度も訪れたくなる仕掛けが。そしてもちろん「うなぎパイ」だけじゃない春華堂の菓子職人による様々なスイーツも楽しめる!

施設の奥に広がるのが「GREEN nicoe garden」。その園地の植栽を手掛けたのはSOLSO/齊藤太一さん。近年は日本のそうそうたる商業施設で造園/緑化/ランドスケープを担当されているまさに現代の日本を代表する若手造園家で、このガーデンは春華堂を象徴する桜の木やシンボルツリーのシマトネリコ/もみの木を中心に「Color」「Eat & Flavor」「Relax」「Play & Joy」の4つのテーマでゾーニング/構成。四季の草花を眺めながらお菓子を食べたり一休みすることも。

その園内に鎮座する“ここにしかない”印象的な建築/遊具が「くるりの森」。建築家・谷尻誠+吉田愛によるSUPPOSE DESIGN OFFICEが設計を手掛けた「森の概念を持つ建築」。お子さんには遊具として大人気、そして建築・アートファンにとっては鑑賞するアート。そんなふうに“意味が多様化する建築”。

そして中庭“五穀屋の庭”はこれまた現代の有力造園家・荻野寿也景観設計による作庭と、本当にさまざまな現代のクリエイターが関わっているのがnicoe。2023年夏の写真はちょっと園路をさえぎるような状態になっていたものの(また改めて訪れてみよう…)、“五穀屋”をモチーフとした“5つの時を彩る庭”で、こちらも四季の色とりどりの色彩を持つ花が植栽されているそう。

ちなみに春華堂が浜松市内の別の場所に構える『うなぎパイファクトリー』も浜松市内の人気観光スポット(社会科見学でも大人気)。あわせてチェックしてみて。

(2014年8月、2016年3月、2023年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

遠州鉄道 遠州小松駅より約3.5km(徒歩45分)
遠州小松駅より路線バス「染地台三丁目」バス停下車 徒歩12分
JR浜松駅より路線バス「内野台三丁目」バス停下車 徒歩15分

〒434-0046 静岡県浜松市浜北区染地台6丁目7-11 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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