ジ・オリエンタルテラス鳥善

THE ORIENTAL TERRACE, Hamamatsu, Shizuoka

皇族も訪れた創業150年超の料亭・レストランの、佐鳴湖/南アルプスを一望する庭園。作庭は阿波三松園。

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

ジ・オリエンタルテラス鳥善について

「鳥善」(とりぜん)は明治時代に創業、150年の歴史を持つ浜松の老舗料亭。昭和・平成にかけ高松宮殿下秩父宮妃殿下常陸宮両殿下、高円宮殿下といった皇族も訪れた歴史をほこりつつ、2000年代より「THE ORIENTAL TERRACE」という現在の屋号となり本格フレンチを味わえるお店に。
佐鳴湖や南アルプスを一望できる高台のロケーションを活かした庭園“THE GARDEN TERRACE”は、阿波三松園・三浦嘉之さんの作庭。

2020年12月、入野の『龍雲寺庭園』の後に訪れました。来るのは初めて…かと思っていたけど、カーブのアプローチを登った所で思い出した。中学生の時に先生の披露宴を見に来たこと思い出した!あと小さな時は蜆塚遺跡の近くに住んでたのでこの辺は懐かしい。

浜松の街中(鍛冶町)で創業した「料亭鳥善」がこの地に移転したのは創業100年を迎えた1963年(昭和38年)。当初は数寄屋造りの純和風建築だったそうで、先の皇族のみならず政財界の人物や、山口誓子など文人墨客にも愛されたそう。

現在は建物も庭園も決して“純和風”“日本庭園”ではないのですが——でもエキゾチックな植栽の中にもアプローチの石積なんかは所々“和風庭園”っぽい要素が残っていたり。
主庭に2018年に完成した「インフィニティプール」は佐鳴湖の景色と空の色をシームレスに繋げるかのようなデザイン。その整形的なプールに対して周囲に荒々しい自然石が配されているのがすごくかっこよくって…。

そんな庭園や館内の感じ含めて京都の(庭園のある)人気レストラン『THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO』の事を思い出してたら——造園を手掛けていたのが同じ阿波三松園さんだった!名前を聞いて「なるほど」と納得。
阿波三松園さんの庭園を見るのはSODOHと『ザ・ガーデンオリエンタル・大阪』(の前庭)に続いて3箇所目。元々は京都で修行なさっていた阿波三松園・三浦さん。エキゾチックや革新性の中にも、伝統に裏打ちされた技術やデザイン性が見え隠れする。これもまた素晴らしい、浜松で体感されてほしい庭園!

(2020年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR東海道新幹線 浜松駅より路線バス「佐鳴台協働センター」バス停下車 徒歩1分、佐鳴台5丁目バス停下車 徒歩5分

〒432-8021 静岡県浜松市中区佐鳴台6丁目8-30 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は1,900以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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