THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO

ザ ソウドウ 東山 京都

近代を代表する日本画家・竹内栖鳳の昭和初期の邸宅“霞中山房(東山艸堂)”をリノベしたレストランの回遊式庭園。

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

ザ ソウドウ 東山 京都について

「THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO」(ザ ソウドウ ヒガシヤマ キョウト)は近代の京都を代表する日本画家・竹内栖鳳の旧宅をリノベーションしたイタリアン・レストラン/結婚式場。
現在の建築・庭園としてオープンしたのは2014年。建築のデザインを手掛けたのは京都、東京、香港を拠点とするインテリアと建築の設計施工ユニット・FHAMS。そして庭園の作庭は。建物内からは八坂の塔や清水山を眼の前にのぞめる絶景!

『高台寺』の目の前にして京都の代表的観光地・清水二寧坂(二年坂)の入り口という好立地に建つ庭園付きの広大なレストラン。いつか行きたいな〜と思っていた場所…だけど従来のような観光客の多さの中ではなかなか行く機会もなかったかもしれないけど。7月の平日に初めて訪れました!

《西の竹内栖鳳、東の横山大観》と並び称された、その時代を代表する画家・竹内栖鳳。言うなれば元祖Seiho。この地に自邸兼アトリエ「霞中山房(東山艸堂)」をかまえたのは1929年(昭和4年)のこと。艸堂と書いて「そうどう」と読みます(なお“艸堂”の名を冠したお菓子処もレストランの並びにある)。

栖鳳は最晩年は湯河原で過ごしたので…その後の所有の変遷はよくわかってないのですが、現在では同じく近代の邸宅と庭園を活かしたレストラン/式場『ザ・ガーデンオリエンタル・大阪』等を運営する株式会社Plan・Do・Seeにより運営されています。

それにしてもまあ広い屋敷!メインの食堂部分は二階の座敷を外して吹き抜けになっていたりするけど、床の間やガラス戸の意匠はああだなあって感じでむちゃくちゃ良い(あと床の間など、所々に竹内栖鳳の作品が展示されています!)。
元々のお屋敷には池泉はなかったようで、実際にメインの食堂から眺められるお庭は大きなソテツと伽藍石が目立つシンプルな庭園。

現在では広い敷地の中に新しい建物も含めいくつかの棟があり、それらを行来する園路は小川も流れていたりと全体が回遊式庭園のようになっています。
で、目を見張るような青石のすごい石組が“THE COZY MUSIC HALL”棟の周辺にあって…!作庭を手掛けた阿波三松園さんはその名の通り徳島の造園会社。徳島県から運んできた阿波の青石なのかなー。

食にこだわりはないけど、この空間でランチ3,000円なら全然その価値ある…!また行きたい。
ちなみに、竹内栖鳳の残した邸宅・庭園は嵯峨嵐山にもあります(霞中庵)。が、数年前までは記念館として公開されていたけど現在は「会員でなければ入れない」という施設になっている(数年前までは“オーナー”以外でも見学できたみたいだけど今は無理な様子…)。いつか見られる機会があったらいいな〜。

(2020年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京阪本線 祇園四条駅・清水五条駅より徒歩15分
阪急京都線 京都河原町駅より徒歩17分
最寄りバス停は「東山安井」徒歩5分

〒605-0827 京都府京都市東山区八坂上町366 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は1,900以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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