高台寺 春光院庭園

Kodaiji Shunkoin Temple Garden, Kyoto

北政所(ねね)の甥で大名/歌人・木下長嘯子(木下勝俊)が娘の為に建立した寺院に、現代京都の作庭家・北山安夫が作庭した枯山水庭園。【通常非公開】

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高台寺 春光院庭園について

【通常非公開】
「春光院」(しゅんこういん)は京都・東山の有名寺院、豊臣秀吉北政所(ねね)ゆかりの『高台寺』の塔頭寺院で、「ねねの道」の南端にある茅葺の門が目印。通常非公開ですが、2023年1月初旬に高台寺界隈で開催された『京都東山福めぐり』で一般公開されました!

江戸時代初期の1627年(寛永4年)。ねねの甥で晩年は歌人として活躍した木下長嘯子(木下勝俊)が娘・春光院万花紹三の菩提寺として創建。

ねねの兄で初代足守藩主・木下家定の子として、播州・龍野城主や2代目の足守藩主となった木下勝俊。大名/武将としてよりも文化人として才を発揮し、高台寺の南隣に“挙白堂”という居を構えて活動。後年に後水尾天皇が選んだと伝わる“集外三十六歌仙”にも名を連ねます。

幕末には『清水寺成就院』の僧で西郷隆盛と入水を図り亡くなった月照が一時住職となり、西郷隆盛と密談する場だったという春光院。現在のお堂(摩利支尊天堂)は明治時代に日露戦争勝利祈願のために再建されたとされるもの。

そして庭園(前庭)は高台寺の御用達で現代京都を代表する作庭家・北山安夫さんによる作庭。門側から見て、左手側に緩やかな築山に枯流れと石仏のたたずむ庭、そして右手側に苔の広がる枯山水庭園。

ご住職いわく、木下長嘯子が娘のために建立した寺院なので女性(娘)を思うような柔らかい庭…として作庭された庭園で、春には東山を借景として庭園やねねの道の桜並木を楽しめるとのこと。(春のその頃の写真も取材させていただく予定…!)

京都の木下長嘯子ゆかりの庭園としてはこのお寺から清水寺方面へと向かう途中にある『青龍苑(霊鷲山荘庭園)』も。あわせてチェック!

(2023年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京阪本線 祇園四条駅より徒歩13分
阪急京都線 京都河原町駅より徒歩15分
最寄りバス停は「東山安井」バス停 徒歩5分

〒605-0825 京都府京都市東山区下河原町531 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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