びわこ文化公園 日本庭園「夕照の庭」

Biwako Cultural Park Japanese Garden, Otsu, Shiga

滋賀県立美術館の目の前に広がる日本庭園。造園家・伊藤邦衛と滋賀で江戸時代から続く庭師“鈍穴流”花文が近江八景“勢田夕照”をモチーフに作庭した庭園“夕照の庭”。

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びわこ文化公園 日本庭園「夕照の庭」について

「びわこ文化公園」(びわこぶんかこうえん)は滋賀県大津市にある滋賀県立の都市公園で、園内には『滋賀県立美術館』『滋賀県立図書館』も立地。園内にある日本庭園「夕照の庭」は昭和時代を代表する造園家のひとり・伊藤邦衛や滋賀・近江五個荘で江戸時代から続く庭師・“鈍穴流”花文造園による作庭。

近江八景「勢田夕照(瀬田の唐橋)」でその地名が知られる大津・瀬田。旧東海道の大津宿〜草津宿の間にそびえた“一里山”の地名が残る丘の上(の名神高速道路を通り過ぎた場所)に広がるのが、滋賀県立びわこ文化公園。

その歴史について。「びわこ文化公園」として開園したのは1984年(昭和59年)。昭和時代中期に策定された“びわこ文化公園都市構想”の中核施設であり、公園とともに県立美術館(当時は近代美術館)が開館。美術館・図書館といった公共施設が建ちつつ、約43平方メートル、東京ドーム9個分の広さは瀬田丘陵の雑木林・里山の保全が意識された、自然・緑あふれる公園となっています。また周知には京都の龍谷大学の瀬田キャンパスや滋賀医大、その先に立命館大学びわこ・くさつキャンパス等も立地。

その中心部、美術館に面する位置に日本庭園「夕照(せきしょう)の庭」があります。公園開園の翌年、1985年の完成で、作庭を手掛けたのは、東京の『北の丸公園』『昭和記念公園』など大型な公園・庭園を手掛けた昭和の造園家/作庭家・伊藤邦衛。その時代の東京を代表する造園家…ではありながらも、東京を中心に活躍した方で関西ではほとんど作品を残していないので(西日本でも名古屋に『徳川園』、広島に『三景園』とそれぞれ大型な日本庭園を残しています)、そういった意味では貴重な作品。ちなみに日本庭園だけでなく、この公園の全体(各所)のデザインが氏によるもの。

先述の近江八景「勢田夕照」をモチーフに作庭された池泉回遊式庭園。メインの池泉を琵琶湖に見立て(浮かぶ島は竹生島?)、茶室「夕照庵」へと向かう最中に「瀬田の唐橋」をイメージした木橋が架かります。この橋から夕照庵側にコンパクトな池が作られているので、こちらが大津側という位置関係なのでしょう。

その橋を渡った先の園路へ進むと、山深さが感じられるエリアに。モチーフの位置関係で言うと比良山系、比叡山の中にあたるこのエリアは、滋賀・安曇川産の庭石が目を引くエリアとなり、その始点に神々しい迫力ある滝石組が現れます。…中々普通の利用者は足を踏み入れないだろうなあ、という暗い雰囲気にはなっているけれど、それが「山の中」感の演出には繋がっている。

その滝部分から茶室「夕照庵」へと向かう途中にある「六角の広場」も伊藤邦衛さんデザイン。この広場も含め、サツキの刈り込みが非常に多いのがその特徴の一つでもあり。紅葉の時期と並び、5月中旬がこの庭園の一番の見頃そう…!

そして茶室「夕照庵」の前にも庭園が広がりますが、こちらは別エントリで紹介。この夕照の庭には、滋賀・近江五個荘で江戸時代から続く老舗造園会社「花文」も作庭に関わっていますが、その特徴がより見られるのはお茶室前の庭。

>>パンとエスプレッソと夕照庵の庭園についてはこちら。

(2026年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR瀬田駅より路線バス「文化ゾーン前」バス停下車 徒歩5分
JR琵琶湖線 瀬田駅より約3km(駅前にシェアサイクルあり)

〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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