日光星の宿

Ryokan Nikko Hoshi-no-yado Garden, Nikko, Tochigi

世界遺産“日光の社寺”の玄関口“神橋”から程近く、老舗旅館をルーツに持つ宿の苔の美しいお庭。日光山信仰の重要なお社“星の宮”や金谷ホテルにも隣接。

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

日光星の宿庭園について

【施設利用者向け】
「日光 星の宿」(にっこうほしのやど)は栃木県日光市、世界遺産『日光の社寺』の玄関口『神橋』の程近くに位置する温泉旅館。明治時代に日光で創業した老舗『小西旅館』をルーツに持ち(旧・小西旅館別館/星の宿 小西)、苔や竹林が美しい日本庭園があります。

庭園は施設利用者向けですが、宿泊のみならず、「庭園風呂」の日帰り入浴プランやお食事(ランチ)プランも。

日光の名勝地の一つ「神橋」からすぐの高台に位置し、クラシックホテルとして名高い『金谷ホテル』にも隣接する「日光 星の宿」(隣接していますが系列という訳ではありません)。その歴史について。先述の小西旅館を開いた小西家の祖は、江戸時代に『日光東照宮』の漆塗り職人だった小西喜一郎で、これは日本の社寺・文化財等の修復を手掛ける「小西美術工藝社」と同じルーツを持ちます。

そこから時を経て、1964年(昭和39年)に「星の宿」の前身、小西旅館別館がこの地に開業。平成年代の序盤、1994年〜95年にかけて現在見られる建築へ改装され、その10年後の2005年6月に「星の宿 小西」から現在の「日光 星の宿」へ独立/改称し、再びのリニューアルを経て現在の姿となりました。

「星の宿」の名前のルーツは隣接する敷地にある磐裂神社(通称「星の宮」)。隣接する敷地、というよりは宿のあるこの地も古くからの「神聖な場である」と言った方が正しいかも。星の宮は奈良時代に日光山を開いた勝道上人ゆかりの“明星信仰”を伝える神社として知られます。日光東照宮より古い歴史を持ち、古くからこの地の修験道〜日光山信仰を支えてきました。

その建物の前面に日本庭園が広がり、ロビー/お食事処/客室/そして露天風呂などから眺めることができます。作庭に関する詳細(年代、作者など)は不明なのですが…玄関のアプローチは巨石を用いた迫力ある石畳。ロビーからは茶砂が印象的な枯山水庭園〜そして庭門の先へと進むと、一気に苔むした庭石が印象的な池泉庭園のある回遊式庭園。訪れたのが雨の日で、その石畳や飛び石も苔も、濡れてより輝きを増して綺麗なお庭だった…。

年代に関する詳細は不明ですが、推測を。冒頭の枯山水は平成年代の改修の際に作られたものかな。一方で奥の苔むした池泉庭園は――昭和に開業した小西旅館よりももっと古いんじゃないか?とも感じる。そう感じる位に庭石が苔むしていて…かつ、派手すぎない平坦な池泉庭園(池の形も心字池)という作りが「古いお寺の池泉庭園」の様な雰囲気。輪王寺の子院(僧坊)の跡地にある人気レストラン『明治の館』の奥にある池泉庭園とも雰囲気が似ている…?

高台部にある庭園から隣接する林の中を見下ろすと、そこにも「星の宮」とは別のお社と巨石(磐境?)の姿が。こちらは『八坂神社』。そんな立地からも、この苔むしたお庭は実は歴史があるんじゃないかなぁ…。なお「庭園風呂」からの眺めも素晴らしい!ぜひ温泉好きな方も訪れてみて。

(2024年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

東武日光線 東武日光駅より徒歩25分
JR日光線 日光駅より徒歩30分
JR日光駅/東武日光駅より路線バス「神橋」バス停下車 徒歩7分

〒321-1401 栃木県日光市上鉢石町1115 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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