松陽院庭園

Shoyoin Temple Garden, Kyoto

KG+ 2026『テトテラ』展の会場やワーキングスペースとしても公開…嘗てこの地にあった大本山『本圀寺』の歴史も感じられる枯山水庭園。

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松陽院庭園について

「松陽院」(しょうよういん)は京都市下京区にある日蓮宗の寺院。京都の春の風物詩『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』の2026年の関連企画『KG+』ではストップモーションアニメーター:Pavel Pazukhin(パーヴェル・パズーヒン)『テトテラ』展の会場として公開されています。(〜5月17日まで)

京都の世界遺産寺院『西本願寺』のすぐ北側に位置する松陽院さん。最も近い大寺院は西本願寺ですが、同じく京都の大寺院『本圀寺』の塔頭寺院。
現在は山科区にある日蓮宗大本山『本圀寺』ですが、元々は(昭和時代半中期まで)西本願寺の北側の隣接地(現在駐車場や『京都東急ホテル』になっている場所)に広い境内をほこっていました。本圀寺の移転後もその塔頭寺院16か寺はそのまま残り、そのうちの一つが紹介する松陽院。なお古い地図を見ていると、本山の境内から道路を隔てずに唯一隣接していたお寺でもあります。

近年までは非公開だったお寺さんですが、2021年よりコワーキングスペースを開設、2023年頃よりたびたびイベント/展示会で公開。2026年春は冒頭の通り、KG+のPavel Pazukhin『テトテラ』展として公開。“ストップモーション・アニメーション”作家のパーヴェルさんが和紙、藁、絹、そして陶器といった“日本の手仕事”の作家の作品とコラボレーションしたインスタレーションや映像作品が展示。日本の伝統的なクリエイティブと寺院・お庭の空間がとてもマッチしている――

本堂の南側に主庭園があります。中央に枯池を置き、その奥の谷を渡す石橋が印象的な枯山水庭園。
敷地の歴史の話に戻ると、かつて隣接した『本圀寺』は江戸時代中期に天明の大火で大きな被害を受けました。松陽院のお堂も再建はそれ以降。昭和時代半ばの古地図や空中写真からは、本圀寺が移転するまでは現在南側に隣接するアパートも松陽院の敷地(お庭)だったことが伺えます。なので現在見られる庭園は…原型は古く、アパートが建築された昭和時代中期に改修されたもの…かな?現代の作家のアート作品と、苔むしたお庭の姿は良い化学反応を生んでいて◎!

ちなみに松陽院さんのワーキングスペースは書棚もめちゃくちゃ良い――美術本から建築、思想まで。実は、その選書は誠光社さんによるもの。御朱印もあるので、展示期間以外にもSNSで事前にメッセージをやりとりのうえ訪れてみて。

(2026年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京都市営地下鉄烏丸線 五条駅より徒歩13分
JR嵯峨野線 丹波口駅より徒歩14分
最寄りバス停は「堀川五条」「大宮五条」バス停 徒歩3〜4分

〒600-8357 京都府京都市下京区柿本町666 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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