京都を代表する観光エリア・岡崎に2021年新たに誕生したアート・ギャラリー、その庭園は新時代の造園家・齊藤太一(SOLSO/DAISHIZEN)作庭。
MtK Contemporary Artについて
「MtK Contemporary Art」(エムティーケー・コンテンポラリー・アート)は京都を代表する観光スポット『平安神宮』や『京都市京セラ美術館』の程近くに2021年に開廊したアート・ギャラリー。建築のデザイン監修は京都を拠点とする現代芸術家・名和晃平が主宰するSANDWICH、庭園は造園家・齊藤太一(SOLSO/DAISHIZEN)さんによる作庭。
オープン以来何度か足を運んでいたのですが、庭園の作者がわかった(&雪の日にも訪れてみた)ので紹介。
京都の自動車ディーラー(の持株会社)・マツシマホールディングスが、カフェ「.S」(ドットエス)の隣接地に2021年3月にオープンしたギャラリー。バスケットボール・Bリーグの「京都ハンナリーズ」のオーナー企業として知ってる方もいらっしゃるかもしれません。
現代美術家で京都芸術大学大学院教授の鬼頭健吾さんがディレクションをつとめ(京都市京セラ美術館のリニューアル時にも紹介)、これまで当サイトでも名前を挙げたことがある方では名和晃平さん、内藤礼さんらがこれまで展示をされています。
門構えは伝統的な和風建築、門をくぐるとスタイリッシュな黒の格子+瓦葺の和モダンな平屋のギャラリーと、マツの高木を生かしながら現代風に生まれ変わった枯山水庭園が現れます。ちらりと東山の借景も。
庭園を作庭された齊藤太一さん、当サイトでは初めて名前を挙げるけれど、近年は日本のそうそうたる商業施設で造園/緑化/ランドスケープを担当されているまさに現代の日本を代表する若手造園家(⇨Wikipedia)。個人的に足を運んだことがある場所では静岡・浜松の『nicoe』(建築家・谷尻誠さんが空間デザイン)など。
ここは先述通り建築はSANDWICHの監修ですが、SANDWICH+齊藤太一さんの組合せは京都では『新風館』の「(THISIS)SHIZEN」も手掛けられています。
この岡崎エリアにもいくつもの庭園を残す七代目小川治兵衛の“伝統的な庭園”も勿論魅力的だけれど、この方のような東京を拠点とする造園家や『GenjiKyoto』のように海外にルーツを持つ造園家の庭園が新たに生まれていくのは“庭園の多様性”がどんどん広がるようで楽しい。伝統と革新が切磋琢磨して“良い庭園”が生まれればそれが良い!
アート・ギャラリー目的で訪れた方にもこの庭の情報が届くことを願って。
(直近で2022年11月、2023年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京都市営地下鉄東西線 東山駅より徒歩10分
最寄りバス停は「岡崎公園(動物園前)」バス停 下車徒歩2分
〒606-8334 京都府京都市左京区岡崎南御所町20-1 MAP