毛利庭園

Mouri Garden, Roppongi, Tokyo

六本木を象徴するランドマーク“六本木ヒルズ”で親しまれている日本庭園。作庭は現代の造園家・榊原八朗。“毛利甲斐守邸跡”として東京都指定文化財。

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毛利庭園について

「毛利庭園」(もうりていえん)は東京都港区・六本木の現代のランドマーク『六本木ヒルズ』内にある日本庭園。「毛利甲斐守邸跡」の指定名で東京都指定文化財(旧跡)でもあります。現在の庭園は、現代の東京を代表する作庭家/ランドスケープデザイナー・榊原八朗

2003年の開業以来、現代の六本木を象徴するランドマーク/シンボル的存在となっている『六本木ヒルズ』。現代的な空間ながら中庭として日本庭園「毛利庭園」があり、開業以来20年以上に渡り多くの方に親しまれています。2026年に久々に訪れたので写真を追加して紹介。

その歴史について。庭園の名に“毛利”とある通り、江戸時代にはこの地には長府藩主・毛利氏の江戸屋敷(長門長府藩毛利家麻布日ヶ窪上屋敷)がありました。戦国大名・毛利元就の孫・毛利秀元を初代とする、萩(長州)藩主・毛利氏の分家「長府毛利家」。現在は山口県下関市に『長府毛利邸』が残ります。
『忠臣蔵』でも有名な江戸時代の出来事「赤穂事件」では、吉良邸へ討ち入りを果たした赤穂浪士47人のうち10名が事件後に収容され、切腹で最期を迎えました。その歴史から「毛利甲斐守邸跡」の名で東京都指定旧跡となっています(昭和18年と戦前の指定なのでだいぶ早い)。

明治維新以降は所有者が変遷しますが、実は毛利屋敷時代の庭園(池泉)は残り続け…昭和時代には“ニッカ池”の愛称で親しまれていたそう。
そして現在見られる毛利庭園は、六本木ヒルズの開業(再開発)の際に江戸時代の元の庭園は地中に埋めて保存したうえで、その土の上に新たに作庭されたもの。作庭(設計)を手掛けた榊原八朗さんは『昭和記念公園 日本庭園』や六本木ヒルズからも近い『檜町公園』(こちらも日本庭園)など首都圏を中心に大型な庭園/ランドスケープを手掛けている、まさに現代の東京を代表する作庭家のひとり。

“毛利池”と名付けられたひょうたん型の池は往時の“ニッカ池”の形が意識されたもの。シンボルツリーの大銀杏をはじめ、桜やクスノキなど既存の樹木も一部は残され、新たに植栽された桜やツツジ、モミジが四季を彩る池泉回遊式庭園。歴史も感じられる一方で、池にはジャン=ミシェル・オトニエル『Kin no Kokoro』といった現代アートもたたずみます。(※当初はなく、開業10周年を迎えた2013年に設置)

作庭から20年が経過し、『Kin no Kokoro』の近くの滝の周りの“モミジ山”的なエリアもすっかり“山の中の様な自然”の雰囲気を醸しています。施設を利用される方々に長く愛されて欲しい庭園!

(2016年11月、2018年3月、2026年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

東京メトロ・都営大江戸線 六本木駅より徒歩6分

〒106-6108 東京都港区六本木6丁目10-1 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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