築200年の出雲屋敷を活かした、キルト作家・八幡垣睦子さんによる“日本で唯一のキルト美術館”。出雲の山並みの借景が美しい枯山水庭園も。
出雲キルト美術館について
「出雲キルト美術館」(いずもきるとびじゅつかん)は『東京都現代美術館』での個展や『出雲大社』の平成の大遷宮奉祝展など、国内外で活躍するキルト作家・八幡垣睦子さんの作品が常設展示されたミュージアム/ギャラリー。築200年の出雲屋敷が展示場として活用され、出雲の山並みを借景とした枯山水庭園があります。
2022年5月に初めて訪れました。その前に出雲を訪れた2020年、『原鹿の旧豪農屋敷』(キルト美術館から約1km)へ向かう途中に看板を見掛けたんだけどその時はスルーしちゃったんだけど…めちゃくちゃ良かった…!
島根県雲南市出身のアーティスト・八幡垣睦子さん。日本の伝統的な着物を素材に、刺繍やキルト、染めなどを融合し新たな命が吹き込まれた作品を制作されています。そんな八幡垣さんの個人美術館として地元・島根県に2006年に開館した“日本国内で初のキルト美術館”がこちら。
築200年の出雲屋敷をほぼ活かしながら、玄関や展示室の一部、そしてカフェ・スペースなどはモダンにリノベーション。四季にそれぞれの企画展に合わせて、作品だけではなく生花やしつらえ、中庭もその展示ごとの(ボタニカルアート的な)インスタレーションを見ることができます。
お屋敷に面して枯山水庭園があります。屋敷と同じく江戸時代後期…に作庭されたかはわからないけれど、遅くとも昭和中期にはあったこの庭園。出雲地方で見られる“出雲流庭園”らしく一面に敷かれた砂地を主体として、南方の山々を借景に緩やかな築山とサツキ・ツツジの刈込などの植栽による純和風庭園。
波のような砂紋もいいし、駐車場から見られる何気ない景観の中に出雲地方の独特の景観“築地松”があるのもまた良い!
館内ではカフェの他にキルトに関するワークショップ、月2回の八幡垣睦子さんによるキルト教室も開催。島根・出雲旅行の穴場美術館…ぜひ立ち寄ってみて。
(2022年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
一畑電車 雲州平田駅より4.5km(駅にレンタサイクルあり)
JR山陰本線 直江駅より3km強(徒歩40分)
〒699-0642 島根県出雲市斐川町福富330 MAP