旧赤穂城庭園 二之丸庭園

Ako Castle Ninomaru Garden, Ako, Hyogo

“忠臣蔵”ゆかりの城郭内に復元、2016年より一般公開が開始された池泉回遊式の大名庭園。国指定名勝。

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旧赤穂城二之丸庭園について

「赤穂城」(あこうじょう)は“忠臣蔵”で有名な赤穂浪士の町・播州赤穂に残る江戸時代初期に造られた城郭。その“本丸庭園・二之丸庭園”は。また「赤穂城跡」として国指定史跡、およびに選ばれています。

江戸時代初期の1645年、常陸国・笠間から新たに城主となった浅野長直が家臣・近藤正純に設計を命じ、一部は軍学者・山鹿素行に手が加えられながら10幾年の時間をかけて築城された赤穂城。当時は瀬戸内海に面し、舟での入城もできる海城だったそう。
その後有名な江戸城内での刀傷事件により浅野家は断絶しますが、赤穂城は森氏の居城として明治維新まで続き。廃藩置県後は民有地となり一時は田畑になってしまったそうですが、昭和の中頃の国史跡への指定以降、整備・発掘・復原が進められています(現在進行形)。

「旧赤穂城二之丸庭園」も江戸時代初期の作庭と推定されている庭園で、復元され2016年より一般公開がはじまりました。現在入り口となっている表門は浅野氏の重臣・大石頼母助(のちに大石良雄の後見人になる武将)の屋敷門。

大石頼母助邸側の“流れ”のような庭園から、大規模な池泉“錦帯池”へと至る大規模な庭園で、当時大石頼母助邸に出入りしていた山鹿素行の書によるとこの庭園では舟遊もされていたとか。
また当時は「茶亭」「浮玉堂」といった建物もあったようですが、維新後に取り壊されており現在敷地内にある東屋はそれとはまた別のもの。

(本丸の方にも書いたけど、)色んな大名庭園があるけど城内に2つも大きな池泉式庭園を持っている庭園は珍しい。結果的に3年連続で訪れましたが、また復原・改修は現在も少しずつ進行中。今後も訪れたい場所。
また赤穂城内では忠臣蔵の中心人物・大石良雄の旧宅跡(『大石神社』)でも庭園が見られます。

(2017年1月、2018年8月、2019年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR赤穂線 播州赤穂駅より徒歩20分(駅の観光案内所及び駅前にレンタサイクルあり)
播州赤穂駅より路線バス「大石神社前」バス停下車 徒歩9分

〒678-0235 赤穂市上仮屋1424-1 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は1,900以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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