昭和を代表する建築家・吉田五十八が手掛けた近代和風建築と、その前に広がる築山泉水式庭園。
鎌倉市吉屋信子記念館について
【期間限定公開】
「鎌倉市吉屋信子記念館」(かまくらしよしやのぶこきねんかん)は近代〜昭和年代にかけて活躍した小説家・吉屋信子が晩年を過ごした邸宅で、1962年に近代数寄屋建築の代表的名建築家・吉田五十八が設計を手掛けた建築として主屋及び門・塀が国登録有形文化財となっています。
一般公開日は4〜6月、10〜11月の毎週土曜日と5〜6月の毎週日曜日、5〜6月・10〜11月の1〜3日など。また鎌倉市民の学習施設としてそれ以外の日程にも利用されています。公開日や利用に関する詳細は公式サイトを!
この施設の存在を知ったのは鎌倉市が春と秋に実施している「施設公開」イベント。その時はスルーしてたのですが――今年に入ってこの邸宅が吉田五十八の手掛けた建築だと知り、今回初めて訪れました!
吉田五十八はこの「長谷の家」の以前にも東京・牛込砂土原町と麹町で吉屋信子の自邸の設計を担当しました。ちなみに東京の吉屋信子邸の庭園の作庭は吉田五十八とのコンビで『東山旧岸邸』の庭園などを手掛けた岩城亘太郎。鎌倉のこの庭園も岩城造園だとどこかで見た気がするんだけど――改めてソース探していると見つからず。気のせい…?
建物に関するうまい解説は他のサイトに任せるけれど――これまで見た吉田五十八の住宅建築と同じで、とにかくスマート。木目や襖で和を感じさせながら、天井のデザインがモダン。書斎や寝室の光の取り入れ方も美しい――吉田五十八建築のデザインはとても5、60年前のものとは思えないのだよな〜。
そして主屋の南側にある庭園は――事前に見ていたオフィシャルの写真と比べると芝生はクローバーが生い茂り、築山泉水式庭園の周りも植栽が生い茂っていて見えづらかったので――また再訪したい!庭の南寄りからは主屋越しに山を借景にのぞめます。この麓には鎌倉三大洋館『鎌倉文学館』も。
(2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)