2015年に都市公園に生まれ変わった、世界的建築家・丹下健三の建築と鳴門海峡を見下ろすランドスケープ。
若人の広場公園について
「若人の広場公園」(わこうどのひろばこうえん)は世界的建築家・丹下健三設計による高さ25メートルの“記念塔”(慰霊塔・永遠のともしび)と展示資料館“戦没学徒記念館”の2つの建築からなる施設。
海抜100メートル程の高さに位置する公園内からは南あわじ市の中心部・福良港や鳴門海峡のビューポイントでもあります。
2020年11月、南あわじ市の庭園を巡った時に城郭のような石積と古墳の石室のような展示室が印象的なこの丹下建築にも立ち寄りました。
元は1967年(昭和42年)に「戦没学徒記念 若人の広場」の名で開場。その名の通り、戦時中に軍需工場などに学徒動員され、そして戦没した若者を追悼するための施設。資料館では学徒遺品やパネルなどが展示されています。
ただ検索しようとすると「廃墟」という言葉が予測検索でサジェストされる。なんで?と思ったら、阪神大震災の影響で長い間閉鎖。
南あわじ市が取得、南あわじ市立の都市公園として再整備され開園したのは2015年とつい近年のこと。丹下都市建築設計のウェブサイトも2015年実績として掲載されており、現在はちゃんときれいに整備された形でその資料館も見学することができます。
丹下健三にとっては広島の『広島平和記念館公園』に次ぐ平和を祈念するための建築。同時期には代々木第一体育館や東京カテドラル聖マリア大聖堂(この2つは類似性を感じる)、『香川県立体育館』などを手掛けています。
(2020年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
福良バスターミナルより約4km
最寄りバス停はらん・らんバス南北幹線すいせん号「佐野」バス停 徒歩30分
〒656-0543 兵庫県南あわじ市阿万塩屋町2658-7 MAP