
近代日本/京都を代表する画家・竹内栖鳳の旧邸“霞中山房(東山艸堂)”をリノベ/活用するレストラン/結婚式場は“阿波の青石”の迫力ある日本庭園も凄い!
ザ ソウドウ 東山 京都について
「THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO / ザ ソウドウ 東山 京都」(ざ・そうどう・ひがしやま・きょうと)は京都を代表する観光名所の一つ「ねねの道」〜「二寧坂」エリアに位置するレストラン/結婚式場。背後に「八坂の塔」をのぞむそのお屋敷は近代の京都・日本を代表する日本画家・竹内栖鳳の旧邸『霞中山房(東山艸堂)』で、建築・庭園ともに現代の建築家・造園家によるリノベーションを経て伝統とモダンの交わった空間となっています。
京都を代表する寺院の一つ『高台寺』の目の前にして、京都の代表的観光地・清水二寧坂(二年坂)の入り口という好立地に建つお屋敷――その門構えからして敷居や格式が感じられますが、現在はレストラン/結婚式場/その他イベント会場として一般の方々にも広く開かれています。(お食事も以前はイタリアン・レストランが中心でしたが、近年は和食レストラン「くろどう」と 江戸前鮨「鮨麻布 東山」、洋食/カフェ「MATSUBATEI by THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO」と様々なバリエーションのお食事で利用ができます。)
《西の竹内栖鳳、東の横山大観》と並び称され、上村松園、橋本関雪を筆頭に数多くの後進も育てた近代日本画の代表的存在のひとり・竹内栖鳳。この地に自邸兼アトリエ『霞中山房(東山艸堂)』をかまえたのは1929年(昭和4年)のこと。「艸堂」と書いて「そうどう」と読みます(なお“艸堂”の名を冠したお菓子処もレストランの並びにあります)。
この邸宅を構えた数年後から最晩年にかけては湯河原を拠点とした竹内栖鳳。なのでその後のこの邸宅の所有の変遷はわからない点もあるのですが…現代となり、2003年に『ザ ソウドウ 東山 京都』が開業。その後、2013年〜2014年のリノベーションを経て現在の建築・庭園の姿となりました。
建築デザインを手掛けたのは京都・東京・香港を拠点とする設計施工ユニット・FHAMS。そして庭園の作庭(改修)は徳島の阿波三松園。運営会社の株式会社Plan・Do・Seeさんは大阪の旧財閥屋敷『ザ・ガーデンオリエンタル・大阪』(『藤田邸跡公園』に隣接)や奈良の料亭『菊水楼』等も同様にレストラン/式場として活用・運営されています。
この現在では観光の一等地で、約2,000坪もの敷地の広さをほこるお屋敷…。そのアプローチの石畳も厳かでかっこいい。最初に現れるのが築約100年となるかつての主屋。内装はリノベーションされている所も多いですが(特に、メインの食堂部分が吹き抜けになっている点など)、各所の木材や床の間は当時の面影を感じさせます。2階部には八坂の塔を目の前にのぞむ洋室もある近代和風建築――室内の所々に竹内栖鳳の作品が展示されている点も見どころ!
お庭について。メインの食堂から眺められる中庭は丸い伽藍石(庭伽藍)が置かれたりと当時(近代)らしい雰囲気も感じさせるのですが、小川が巡らされ一つの回遊式庭園の様になっている敷地内の回遊路や、その途中途中にある池泉庭園は2010年代のリニューアルの際に新たに作庭されたもの。
特に、その際に新築された「THE COZY MUSIC HALL」棟を挟んで北と南にある池泉庭園。京都では昭和の人気作庭家・重森三玲が好んだ“青石”(緑泥片岩)がこの庭でも多く使われ、特に北庭は青石で組まれた山脈の様な滝石組がとても迫力があって素晴らしい!そして南庭も青石の凸凹をそのまま園路にしていて、徳島の名庭園『旧徳島城表御殿庭園』の様な感覚が味わえる…。
作庭を手掛けた阿波三松園さんはその名の通り徳島の造園会社。青石をふんだんに使っている点だけでなく、どこか南国風な?オリエンタルな雰囲気の植栽も特徴的…。
と、新しくなっている点も良いけれど。園路の脇に置かれていたりする変わった石造物は栖鳳の時代からあるものなのかな…?とも感じる。重森三玲の時代からアップデートされた、“平成の京都の名庭候補”にもぜひ注目してみて。
※ちなみに、竹内栖鳳の残した邸宅・庭園は嵯峨嵐山にもあります(『霞中庵』)。現在は「会員でなければ入れない」施設となっていますが、いつか見られる機会があったら良いな…!
(2020年7月、2025年12月、2026年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京阪本線 祇園四条駅・清水五条駅より徒歩15分強
阪急京都線 京都河原町駅より徒歩20分弱
最寄りバス停は「東山安井」徒歩5分
〒605-0827 京都府京都市東山区八坂上町366 MAP
投稿者プロフィール

- Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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