日本で言う室町時代からの歴史を持つ沖縄県指定文化財(名勝)“首里金城町石畳道”。その独特な石畳/石垣の景観沿いにある琉球町家の庭園。
首里殿内 / 首里金城町石畳道について
「首里殿内」(すいどぅんち)は沖縄県指定文化財(名勝・史跡)の『首里金城町石畳道』沿いにある琉球古民家風の沖縄料理店。琉球庭園を眺めながらうちなー料理をいただけます。
世界遺産『首里城』の南方の斜面に連なる石畳道。その歴史はかなり古く、尚真王が琉球王国を治めた時代(1477~1526年/日本本土で言う室町時代)に整備された道で「真珠道」と呼ばれました。
最盛期には長さ4kmほどあったそうですが沖縄戦~現代化でその殆どは破壊され消失。しかし僅かながら、238メートルのみ琉球石灰岩による敷石(乱敷き)と石垣による独特の景観が残され、沖縄県指定名勝・史跡となっています。
そんな石畳道の途中にある沖縄料理店が「首里殿内」。独特な石垣に囲まれた赤瓦屋根の琉球民家風の店内で、琉球在来豚(アグー)を使った料理などうちなー料理や沖縄泡盛を味わえます。お庭は2箇所あり、主屋の南側を向いた白砂の枯山水と、東側にある池泉鑑賞式庭園。規模は大きくないものの“琉球町家のお庭”と言った趣は貴重でその植栽も楽しい。
あわせて敷地内の別棟を活用した、琉球の歴史にふれられる『民族資料館』『泡盛資料館』なども。
ちなみに『伊江殿内庭園』、『宮良殿内庭園』など“殿内”は琉球の高い格式の家柄に用いられる尊称ですが、この首里殿内はそのような家柄というわけではなく系列名とのこと(系列店に「おもろ殿内」「北谷殿内」など)。
また石畳道の途中には同じく琉球古民家風の休憩スポット『金城村屋』や琉球の独特な井戸の技術・景観を見ることができる『金城大樋川』(カナグスクウフヒージャー/那覇市指定文化財)も。沖縄旅行の際にはぜひ立ち寄ってみて。
(2024年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
ゆいレール 首里駅より徒歩20分
那覇市内路線バス「石畳前」バス停下車徒歩1分、「繁多川」バス停下車徒歩9分、「山川」バス停下車 徒歩15分
〒903-0815 沖縄県那覇市首里金城町2-81 MAP