
首里の住宅街にたたずむ国指定文化財(国指定名勝)庭園。琉球王家の上級家臣・伊江氏の居館に日本の江戸時代に作庭された琉球庭園、別名“巣雲園”。
伊江殿内庭園について
「伊江殿内庭園」(いえどぅんちていえん)は琉球王家の上級家臣・伊江氏の居館の跡に残る庭園。日本の江戸時代初期〜中期に作庭された歴史ある庭園で、国指定文化財(国指定名勝)となっています。一般公開はされていませんが、道端から眺めることができます。
世界遺産『首里城』の麓、円覚寺の総門からは徒歩5分ほどの住宅街の中に現れます。別名で別名「巣雲園」と呼ばれたこの庭園、『首里城書院・鎖之間庭園』と似た大きな琉球石灰岩を用いた琉球様式の庭園。一見枯山水庭園と思いきや、よく見ると岩の手前に池泉の遺構も…。
公開用にきれいに整備はされていないため、草によって見えない部分や岩組にもブルーシートが被さっている所も(雨風による浸食が進んでいる所なのかも)。せめて草の少なくなるであろう冬~春が見やすいかもしれない…。
なお那覇市内には『伊江御殿別邸庭園』という同じ伊江氏によるもう一つの国指定名勝の庭園がありますが、そちらも非公開。那覇市のサイトによると「2015年1月現在整備中」となっていますが、22019年時点でもまだ公開には至っていないとのことでした。
(2014年7月、2018年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)