奈良の古い町並み“ならまち”の町家に残るオススメ庭園。円窓が映える大正時代の建築は国登録有形文化財。
奈良町にぎわいの家について
「奈良町にぎわいの家」(ならまちにぎわいのいえ)は奈良の旧市街地“ならまち”にある大正時代に建築された町家。表家造の主屋、待合、離れ、蔵が国登録有形文化財となっています。
ならまちの町並みはこれまで何度か通りかかっていたけど、町家をこれまでちゃんと見たことがなかったので…2020年7月にいくつか見学。
この建物は1913年〜1917年(大正2〜6年)に元は骨董商の店舗兼住宅として建てられた町家で、蔵のみ江戸時代より残るもの。2013年に奈良市が保存のために購入し、2015年より施設としてオープン。無料で見学することができるほか、指定管理者の運営団体によって二十四節気をテーマにしたイベントが毎月企画・開催されています。
奥行きのある座敷や複数ある円窓の意匠、市松模様になっている廊下の欄干などなど美術品を扱っていた方の住宅らしい、洒落たデザイン・意匠にこだわった建物も素晴らしいのですがーー表通りの近くにある待合から奥の離れまでずうっと続く庭園がめっちゃいい!
そしてこの庭園で初めて見た表現が、(京都の庭園でよく見るような伽藍石ではなく)大きな石臼型の石を多用しているところ。建物の基礎にも用いられている。もう一つ見た町家でもあまり見たことないタイプの敷石だったし(それは現代の作庭かなあ、とは思ったけど)町家の庭の地域ごとの違いも面白い。隠れたオススメ庭園!
(2020年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
近鉄奈良線 近鉄奈良駅より徒歩13分
JR奈良線・大和路線 奈良駅より徒歩20分
※いずれも駅周辺にレンタサイクルあり
JR桜井線 京終駅より徒歩13分
〒630-8333 奈良県奈良市中新屋町5 MAP