ミナ ペルホネン・皆川明ディレクションの京町家に泊まる。設計は建築家・中村好文、庭園にはライブラリーも。
京の温所 釜座二条について
「京の温所 釜座二条」(きょうのおんどころ かまんざにじょう)は築150年と推定される京町家を建築家・中村好文/レミングハウスが設計をてがけ、ミナ ペルホネン 皆川明さんによってディレクションが手掛けられた一棟貸し施設。
リビングからのぞむ枯山水庭園は京都の山下雅弘庭園工房による作庭。
《こんな時だから、庭園のある京町家に泊まりたい話。》の続きと言えば続き。これまで紹介した『ゲストハウス鯉屋』さん、『胡乱座』さんとはまた毛色が違いますがーー元々いくつか“憧れている”京町家の宿泊施設はあった。高いやつ。元が高い施設に関しては、正直「今だから安くなったりしないかなぁ」と思ってた。笑。
20代前半ぐらいに友人に教えてもらって以来、mina perhonenが好きです。今年も年始に東京で『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』も観た。(もうすぐ兵庫県立美術館の巡回展もはじまりますね。)
なので、昨年↓の記事をCasa BRUTUSで見てた時は「うわーめっちゃいい」と思った。
【新着】皆川 明と中村好文の京町家リノベ第2弾! https://t.co/177etJrOEw
— casabrutus (@CasaBRUTUS) October 11, 2019
ミナ ペルホネンのデザイナー皆川 明と建築家の中村好文。〈京の温所 釜座二条〉に続いてこの2人が手がけたのが、〈京の温所 西陣別邸〉だ。#casabrutus
この「京の温所」シリーズははワコールの展開する新事業で、京町家を未来に残すために一時的に借り、リノベーションして一棟貸し宿にする(そして将来的にはオーナーに返還する)というもの。
先に紹介した西陣別邸は1泊10万以上。それはさすがに無理だなというところで…もう一つ皆川さんディレクションの宿があった。それがこの『釜座二条』。それでも1泊5〜7万円はするんですけど。
この5月に「京町家泊まりに行こう」と思って、ここも「ちょっと安いプランが登場しないかな」と思ってちょくちょくチェックしていたら…まさにピッタリなプランが…!
『京町家 ご連泊おこもりプラン』。京都府民の“家族”(世帯)限定で、普段一泊5〜7万円する一棟貸しが「1名:22,500円〜/1泊」。条件は2泊以上なので実質的には45,000円〜ですが、今後これ以上安い金額設定になることはないだろう。「知りながらも諦める」よりは「体験したい」気持ちが勝る。
そしてせっかく2泊するなら本気で“40時間こもろう”と思い、週末ではなく平日のテレワーク日をそこにぶつけて「京町家の一棟貸し」を体験してきました。その体験についての感想や思ったことはnoteに書いた。今だからこそ、『ここにしかない価値』を残すこと・生み出すことはとても大事。「誰が作ったか」というストーリー含め。
■ 京町家一棟貸し初体験! ミナペルホネン皆川明ディレクションの京町家に泊まった話。| #おにわさん note
この建物の最大の特徴は“庭園にあるライブラリー”。飛び石の先にはブックディレクター・幅允孝さん選書による本・雑誌が200冊以上。それを小さな建物内の、ミナのベンチに腰掛けて読むーーそしてそのベンチからは樹齢100年のイヌマキを主木とした、苔山の枯山水庭園を眺めることができます。ツワブキやカエデ類が秋にはお庭を彩ってくれそう。作庭を手掛けたのは主に個人邸の作庭を手掛けている京都の庭師・山下雅弘さん。
自分はほんとうに“こもった”のでパソコンに向かうか寝る以外ではスーパーとドラッグストアぐらいにしか出掛けなかったんだけど…(笑)、観光するならば『二条城』がとても近いです。住んでる町だけど、“暮らすように旅する”ってこんな感じなんだろうな。
(2020年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京都市営地下鉄烏丸線・東西線 烏丸御池駅より徒歩7分
京都市営地下鉄東西線 二条城前駅より徒歩6分
最寄りバス停は「新町御池」バス停 徒歩4分
〒604-0035 京都府京都市中京区釜座通二条下る上松屋町690-2 MAP