鯉料理 大黒屋Koiryori Daikokuya Garden, Kuwana, Mie

三重を代表する神社の一つ“多度大社”の門前町に残る、近代の大物政治家や皇族も訪れた老舗/名店の隠れた名庭園。(食事は要事前予約)

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

鯉料理 大黒屋について

【食事利用者向け/要事前予約】
「鯉料理 大黒屋」(こいりょうり だいこくや)は三重県の有名神社の一つ『多度大社』の門前にある、江戸時代創業の老舗の鯉料理店。約1,000坪の店内には日本庭園もあります。(*お食事の方向け/2名〜。希望の方は事前問合せ推奨。)

日本を代表するランドアート、『養老天命反転地』、岐阜の隠れた名庭園『行基寺庭園』と紹介した2022年6月の養老鉄道沿線の旅。もう一つの隠れた名庭園がこの「鯉料理 大黒屋」!

三重県内で『伊勢神宮』や『椿大神社』などに次いで4番目に参拝者の多い神社・多度大社。古墳時代、西暦400年代の創建と伝わり、中世〜戦国時代には伊勢国司・北畠氏に、江戸時代には桑名藩主・本多忠勝など歴代の領主に信仰されました。

養老鉄道・多度駅から多度大社へと至る間には独特の緩いカーブを描きつつ古い家屋が点在する門前町の町並みが残ります。その中でひときわ間口が広く、古い商家建築が大黒屋。

江戸時代中期の享保年間(1710年~1736年)に旅籠として創業。江戸時代後期、文化年間からは現在の名物でもある鯉料理を出す料理店となり、現在残る建築はその頃(およそ200年前)から残るものとのこと。

三重県の名店として、近代には西園寺公望大隈重信田中光顕尾崎行雄といった大物政治家、現代には秋篠宮様、鷹司和子様といった皇族も来訪。Wikipediaには小説家・池波正太郎さんやあの長嶋茂雄さんの名も!

そんな格式高い方々が訪れた老舗の名店。建築も庭園も非文化財だけれど、その方々が訪れるにふさわしい素晴らしい和風建築と2つの庭園(前庭と主庭の池泉庭園)が残っています。なお前庭は道からも見えるけれど、主庭は基本的にはお食事で室内を利用する方向け(『大黒屋旅の資料館』の見学範囲内には含まれません)。

まず前庭も巨石による飛び石と和風建築の組み合わせが素晴らしく、その一角には奇石や巨大な化け灯籠の姿も。
廊下の奥にある主庭は各室内から見下ろす形の池泉鑑賞式庭園。多度山の借景も美しいのだけど、美しい青色のこの池泉自体が多度山からの伏流水によるもので、お食事として出される鯉はこの池で育てられます。こんなカッコいい庭園がいけすだとは…!

今回室内は手前の部屋しか拝見させていただいていないのですが、主庭の西側の部屋はきれいな石垣の上に築かれ、懸造風に見せていてかっこいい。廊下の欄干もカーブを描いていたりと職人の技が見られる素敵な和風建築…。ぜひ桑名の中心から足を伸ばして、ご予約の上で老舗の味とともに体験してみて。
(なお後半の写真は同じく多度の門前街の「丸繁」さんの駐車場に残る庭園。)

(2022年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

養老鉄道 多度駅より徒歩10分強

〒511-0101 三重県桑名市多度町柚井1799 MAP