【廃業・解体】大正時代に建てられた、数寄屋風建築が魅力的な国登録有形文化財の旅館。自然石による石灯籠の配された中庭も。
旅館鹿島本館について
「旅館鹿島本館」(りょかんかしまほんかん)は福岡市・博多の中心街にも程近い国登録有形文化財の和風旅館。大きな石灯籠の中庭も見どころ。
※2021年9月追記:2020年に閉業し、2021年5月に取り壊されたと報じられました。宿泊経験のある文化財の取り壊しはとても悲しい…。
2020年のアウェー開幕戦――となるはずだった博多遠征。試合が延期になる中、泊まる宿はビジネスホテルとかじゃなくちょっといつもと違うようなところ泊まろうと思って、決めたのがこの鹿島旅館。数年前から気になってはいたけど初めて泊まった!(最初は奮発して庭園のある旅館を探してたのですが、柳川の『御花』が埋まってしまった時点で、“日本庭園のある宿”よりも“文化財の宿”であるこちらにグッと惹かれた)
博多の総鎮守「櫛田神社」から門前の「博多町家ふるさと館」を通り過ぎたところにこの鹿島旅館はあります。大正時代〜昭和初期に建築され、ところどころに数寄屋風建築としての意匠が見られる旅館。
自分の宿泊した六畳間もその広さの中に上段の間みたいな床の間があったり、欄間や丸窓、網代天井など。広さ的には当時から比較的庶民向けの旅館だったのかもですが、それにしては意匠凝りすぎ…!
そんな近代和風建築としての意匠も楽しみながら、Wi-Fi完備、トイレもウォシュレット、大浴場はツルツルするお湯だったからもしや軟水…?国の文化財旅館としては比較的なリーズナブルな価格設定がちょっと申し訳なくなる素晴らしい宿でした。また泊まりたい!
(2020年2月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)