徳島県最古の建造物など、国指定重要文化財を多く残す“阿波の法隆寺”。庭園は例年11月初旬のみ特別公開。
丈六寺について
【庭園は通常非公開】
「丈六寺」(じょうろくじ)は徳島市南部、小松島市との境近くにある寺院。室町時代に建立され徳島県最古の建造物といわれる三門のほか、観音堂、経蔵、本堂(元方丈)、所蔵する木造聖観音坐像などが国指定重要文化財となっており、その歴史的価値の高さから“阿波の法隆寺”とも呼ばれるそう。
2019年夏、瀬戸芸ついでの四国旅行。『阿波国分寺』で徳島県の庭園に関する資料を拝見させていただく中に丈六寺があり、ちょうど小松島の『地蔵寺』へ向かう途中に位置していたのもあり初めて訪れました。ただし…江戸時代に作庭されたという本堂・書院裏の庭園は例年11月1日~3日の特別拝観でのみ公開。残念。なおその特別拝観では前述の建造物の内部の拝観も。
ということで今回はその存在のみを記載。
創建は「大化の改新」から平城京遷都に至るまでの白鳳時代と伝わる、徳島県有数の古寺(なんだけど四国八十八か所には含まれず)。室町時代に入り、阿波国守護をつとめた細川成之により再興。
三門、観音堂は細川の時代に整備されたものが残り、本堂(元方丈)、経蔵は江戸時代初期、徳島藩主・蜂須賀氏により庇護され整備されたもの。また書院と徳雲院は徳島県指定有形文化財、細川家や蜂須賀家家臣の墓所も残る境内全域が徳島県指定史跡となっています。
徳島市の中でもアクセスが良いエリアではないのですが、お寺近くの街の雰囲気も(新しくはなっているけど)古い面影を残していて良い。いつか特別拝観に訪れたい…!
(2019年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR徳島駅より徳島バス「丈六北」「丈六寺南」「丈六団地」バス停から徒歩5分〜10分
JR牟岐線 中田駅より約3km(徒歩35分)
〒771-4263 徳島県徳島市丈六町丈領32 MAP