日本三景“安芸の宮島”とも称される、平清盛ゆかりの日本を代表する神社の一つ。国宝や特別名勝に指定、そして世界遺産。
“安芸の宮島”嚴島神社について
「嚴島神社」(いつくしまじんじゃ)は『陸前の松島』、『丹後の天橋立』と並び“日本三景”と称される『安芸の宮島』の代表的景観でもある神社。
その建造物をはじめ数多くの国宝を所有するほか、“庭園・ランドスケープの国宝”国の特別名勝・特別史跡にも指定。平成年代には世界文化遺産に登録されました。全国各地にある厳島神社の総本社。
2021年春に約6年ぶりに訪れて、続けて2022年7月にも訪れました。干潮時の写真が多かったけど今回は潮が満ちた姿が見れたのでその写真を更新。
平安時代後期に栄華を極めた平清盛により整備されたことで知られますが、その歴史は更に古く飛鳥時代の593年(推古天皇元年)、地元の豪族・佐伯鞍職により創建され1400年以上の歴史をほこります。
平清盛により現在の姿のような海上にせり出した寝殿造の社殿が建立されたのは1168年(仁安3年)。その時の建物は火災により焼失していますが、国宝の本社と客神社の本殿、幣殿、拝殿、祓殿と回廊など6棟は平安時代の構成を踏襲し鎌倉時代の1241年(仁治2年)に再建されたもの。
南北朝時代~室町時代~戦国時代にかけても安芸を治めた大内家、毛利家により深く信仰され、毛利元就と毛利隆元の親子により再建された反橋、毛利隆元により建立された天神社、江戸時代に広島藩主・浅野綱長により改修された能舞台や社殿背後に見える五重塔など17棟が国指定重要文化財。
その中でもシンボル的存在が“日本三大鳥居”の大鳥居。潮の満ち引きによってすぐ近くまで行くことができるこの大鳥居ですが…2021〜2022年時点では修復中につき足場で隠れていました。なお鳥居だけじゃなく社殿でも修復作業が進行していて、作業中の木材が置かれていた。これはこれで貴重な光景。
他の観光地と比べると「さすがに観光客が減ってるこのご時世でも結構人が居るなあ」という感じだけど、それでも以前の写真を見直すと今とは段違いに人が多い…。次回訪れる頃にはまた賑やかな場所に戻っているかな?
(2009年3月、2014年8月、2021年4月、2022年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)