本休寺庭園

本休寺庭園について

国の重要伝統的建造物群保存地区となっている丹波篠山市・福住の町並み。篠山藩主が京へと向かう西京街道の宿場町として栄えたこの地域から北へ約1km程の場所に、重森三玲作庭の枯山水庭園が残る曹洞宗の寺院「本休寺」（ほんきゅうじ）があります。同じ重森三玲の『住吉神社“住之江の庭”』からは徒歩15分強。2020年8月に大阪府・能勢の『長杉寺庭園』を訪れた流れで2年半ぶりに訪れました！

氏の晩年、1974年（昭和49年）に作庭されたこの庭園、自分の持ってる2冊の重森本でも詳細が載っておらず、また寺院自体の情報も少ない（Googleマップにも載っていない）。
戦国時代に福住の北の城山にあった「籾井城」の麓にあり、かつては籾井城主・籾井氏の菩提寺だったとされます。なお籾井城は永正年間（1504～21年）に築城、1577年（天正5年）に明智光秀軍の藤堂勢に攻められ落城。江戸時代末期になってから中興され現在に至るそうです。

本堂前と書院？の裾に2つの庭園が残ります。赤い目地と立石が特徴的な庭園と、石の数は3・2・2・3と対称的ながらその姿はアシンメトリーな石庭。こじんまりとした庭園だけど、住之江の庭を訪れた際にはこちらもチェック！

（2018年3月、2020年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。）