“目白文化村”と呼ばれた一帯に2006年に開園した、東京医科歯科大学の祖・島峰徹の遺業を称える庭園。
延寿東流庭園について
「延寿東流庭園」(えんじゅとおるていえん)は新宿区立の日本庭園。東京大学の名誉教授をつとめた島峰徹郎により寄贈された地に、その父・東京医科歯科大学の創立者であり日本の近代歯科学の発展に貢献した島峰徹の遺業を称えるために作庭・2006年(平成18年)3月に開園しました。
この場所はかつて“目白文化村”と呼ばれた一帯で、付近には個人的に東京の穴場スポットだと思った文筆家の邸宅『林芙美子記念館』もあります。あと公園すぐそばには『石橋湛山記念館』という戦後の総理大臣の記念館もあるのですが、こちらは一般公開はしていない様子?
越後・長岡藩医を代々務めた家に生まれた島峰徹。東京帝国大学医学部卒業後、ドイツ留学を経て東京医科歯科大学の前身となる東京高等歯科医学校を創立、初代学校長および附属医院の院長に就任。近代歯科医学への貢献から、国内のみならずドイツでも勲章を授与。
庭園の名前にもある“東流”というのは書家でもあった島峰の雅号よりとられたもの。広い庭園ではありませんが、“目白文化村の面影を残した和風庭園としたい”という意を受けた、元からあったマツなどの樹木を活かし敷石や飛び石、築山から滝が落ちて流れを通じて池泉へと至る池泉回遊式庭園となっています。
(2019年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)