横溝屋敷庭園

Yokomizo Yashiki Garden, Yokohama, Kanagawa

横浜市指定文化財第一号の古民家は、江戸時代後期〜明治時代に建築された豪農屋敷。池泉鑑賞式庭園も。

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みその公園「横溝屋敷」について

みその公園「横溝屋敷」(よこみぞやしき)は横浜市指定文化財の第一号となった江戸時代から続く豪農屋敷。1896年(明治29年)建築の主屋・蚕小屋のほか、江戸時代後期の文庫蔵、穀蔵、長屋門風の表門が「旧横溝家住宅」の名で市の指定文化財となっています(全部茅葺屋根)。同じ鶴見区の『馬場花木園』とともに2019年10月に初めて訪れました。

新横浜駅または綱島駅からシェアサイクルで10〜15分の横浜市鶴見区獅子ヶ谷町にこの立派な茅葺き屋根の長屋門と建築があらわれます。
横溝家は桃山時代の慶長年間から獅子ヶ谷村の名主をつとめてきた家。明治時代に横浜港が開港し輸出が活発化されると、生糸の生産をはじめるべく主屋の2階は養蚕も行っていたそう。

その後1987年(昭和62年)に横溝家から横浜市へこの古民家と一帯が寄贈。文化財第一号となった上で、横浜市で最初の“古民家を活用した文化財施設”として公開が開始。

主屋の周りには池泉鑑賞式庭園の遺構があるにはあるのですが、それよりは横浜にもこのような豪農屋敷が残っているんだな…という目線で!
主屋は明治時代の建物ということでガラス障子や意匠は近代的な雰囲気。そして庭園の池泉は獅子ヶ谷城のあった裏山からの湧水?で流れを作ったもので、リーフレットの昔の写真を見ると苔の美しい京風の庭だったようです。

主屋2階には民俗資料や昔の絵図などを展示。季節ごとに昔を感じられるようなイベントも開催されています。古民家で癒されたい方、訪れてみて。

(2019年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

東急東横線 大倉山駅・菊名駅より徒歩25分
JR新横浜駅・鶴見駅より路線バス「表谷戸」バス停下車 徒歩6分
約3kmの距離にある新横浜駅・綱島駅周辺にシェアサイクルあり

〒230-0073 神奈川県横浜市鶴見区獅子ケ谷3丁目10-2 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は1,900以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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