宿屋 西陣荘

Yadoya Nishijinso Garden, Kyoto

京都・西陣の毎年恒例イベント“千両ヶ辻”で特別公開された“知る人ぞ知る”旅館のお庭は、近代の京町家の庭園を伝えるお庭。

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宿屋 西陣荘について

「宿屋 西陣荘」(やどや にしじんそう)は京都市上京区の「堀川今出川」の交差点/バス停から程近くに位置する創業70年超の旅館。近代の京町家の庭園をルーツとするお庭があります。

京都・西陣エリアの南東部、今出川通りから大宮通り(大宮今出川〜大宮中立売)は織物問屋街として特に栄え、江戸時代以降“千両ヶ辻”と呼ばれました。(1日に千両もの経済が動いたということに由来)
その千両ヶ辻で例年秋分の日(9月23日)と春のお雛祭りの時期に行われているのが『西陣・伝統文化祭「千両ヶ辻」』。毎回、この日に限り公開される京町家やそのお庭があります。

2026年春の「千両ヶ辻」でお庭が公開されたのが「宿屋 西陣荘」。先述の「千両ヶ辻」のメインストリートからは離れた東部に位置しますが、その分、スポーツ/サッカーの神様『白峯神宮』、陰陽師・安倍晴明をまつる『晴明神社』、そして『西陣織会館』がすぐ近くに位置します。

創業70年、“知る人ぞ知る”とも評される西陣荘さん。かつてのお屋敷の面影を残す門をくぐり、冬にはサザンカのピンク色の花で彩られた前庭を進んだ先の玄関には、京都のお庭でよく見られるまあるい「伽藍石」が配された玄関があります。(門やフロントの“なぐり”も見所!)

現在の姿にリニューアルされたのは2005年で、建物自体は所々新しさ(現代的な利便性)を感じられるものとなっていますが、そのお庭は「近代の京町家」の特徴を残すものとなっています。

元々この場所にあった京町家の築は不明ですが、立命館大学ARCの近代京都オーバーレイマップを参考にすると、遅くとも昭和2年の時点でこの住所・この場所に南北に“うなぎの寝床”の様な建物が存在していることがわかる。お庭も元々その時代…大正時代〜昭和時代初期の作庭。当初からある伽藍石や「真黒石」が使われた沓脱石、貴船石?や苔むした姿が当時の様子を伝えつつ、しれっと混ざっている青石(緑泥片岩)はリニューアルの際に加わったのかな…?

“知る人ぞ知る”京都の旅館のお庭。繁華街ではなく京都御所〜西陣エリアに宿を探したい方はチェックしてみて。

(2026年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京都市営地下鉄烏丸線 今出川駅より徒歩10分
最寄りバス停は「堀川今出川」バス停 下車徒歩3分

〒602-0956 京都府京都市上京区元誓願寺通り堀川東入西町458 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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