最後の水戸藩主・徳川昭武の過ごした御殿屋敷と国指定名勝庭園。徳川家の屋敷がほぼ完全に残る唯一の建物として国の重要文化財。
国指定名勝。「旧徳川昭武庭園(戸定邸庭園)」(とじょうていていえん)は、江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜の弟で最後の水戸藩主だった徳川昭武が廃藩置県後で藩主を辞した後に移り住んだ御殿。明治時代に建てられたお屋敷も国指定重要文化財。
一時代を築いた徳川家ゆかりの庭園は数多く残っていますが、当時の徳川家の「住まい」がほぼ完全に残るのはもうここだけ(とのこと)。
一帯は「戸定が丘」という丘になっており、座敷の東側には晴れたら庭園越しに富士山が見えるのだとか。座敷から眺められる庭園はサツキの洋芝を取り入れた近代風であり、サツキの刈り込みが和を感じさせる庭園。2017年からの改修で植え替えたのか、2018年時点では小ぶりになってしまったのが気になるけど…。
「戸定邸」のある一帯が「戸定が丘歴史公園」となっており、かつてはこの公園を含む約3倍の広さの敷地が徳川家のものだったそう。公園内には徳川昭武や徳川慶喜のゆかりの品を展示する「戸定歴史館」や、昭和年代に造られたお茶室「松雲亭」、芝生の広場などがあります。
毎月0と5のつく日は庭園へ降りて御殿を眺められるそうなので(まだその日に当たったことがない…)、またその日に訪れたい。
(2016年3月、9月、2018年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)