東郷神社神池

Togo Shrine Garden, Harajuku, Tokyo

原宿駅からすぐ近く。東郷平八郎を祀る神社を囲む、近代を代表する造園家・長岡安平の庭園と岩城造園の茶庭。

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東郷神社神池について

「東郷神社」(とうごうじんじゃ)は原宿駅から程近くの場所にある、東郷平八郎をまつる神社。その境内はかつて旧鳥取藩主・池田侯爵邸があった場所であり、現在“神池”として残されている池泉回遊式庭園の作庭は近代を代表する造園家のひとり・長岡安平によるもの。また2017年に完成した茶室“至誠館”周りの枯山水庭園の作庭は岩城亘太郎の創業した株式会社岩城

原宿駅から徒歩5分の好アクセス、原宿(というより神宮前方面)は数えきれないぐらい歩いていた街だったのに、この東郷神社は2019年10月、15年間の東京生活最後の週に初めて訪れました。海軍大将として著名な東郷平八郎をを祭神として祀っている神社で、昭和初期の戦前に創建。
その後昭和年代に社殿・社務所の建築・改修とともに神池も改修整備を経て現在の姿となっています。

京都の近代を代表する庭師が小川治兵衛なら、東日本はこの人。長岡安平。久々にこの名前書く。秋田の『旧池田氏庭園』が国指定名勝、そして庭園以上に各地の“城跡公園”(都市公園)を多数手掛けている人物。池田仲博邸庭園、現東郷神社神池も氏の手掛けた庭園というのは旧池田氏庭園で読んだ資料で知ったんだけど、ようやく訪問。
この庭園が手掛けられたのは明治末期〜大正時代初期のこと。その後、海軍の敷地になるまでの約20年間は池田家がこの地に存在したそう。

この地にあった池田邸については下記の論文で詳しく調べられているのでこちらを参照してください。

原宿池田侯爵邸を中心とした私邸庭園設計における長岡安平の思想と実践(浦﨑 真一, 江下 以知子)- J-STAGE

こちらの論文によると邸宅は辰野金吾!が手掛けていたと。そして少しだけ載っている古写真を見る限り、もっともっと大きな池泉庭園だったのかな…という感じもする。それはそれで、昭和年代に現在の庭園への改修を担当したのはどなたなのか気になってくる。立地・規模的にもきっと著名な方が手掛けられたのではと思うし…。

神社の鳥居の前にある茶席“至誠館”は2017年に建立されたばかりの現代数寄屋建築。設計は宮川憲司建築事務所。この茶庭が岩城造園のものとはつゆ知らず…今これを書きながら知った(笑)もっとちゃんと見ておけばよかった〜。

自分は東京生活15年超にして初めて訪れたという感じだったけど、都会のど真ん中の日本庭園ということで外国人旅行客の姿が目立った。それもアジア系よりも欧米系の方が多かったというのは“東郷平八郎”の知名度によるものだったりするんだろうか。また原宿行く時にはふらっと立ち寄りたい!

(2019年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR山手線 原宿駅より徒歩6分
東京メトロ副都心線・千代田線 明治神宮前駅より徒歩5分

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目5-3 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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