江戸時代中期からの歴史を持つ、牡丹園として唯一の国指定名勝庭園。その規模は東洋一、世界最大級とも。
須賀川ぼたん園について
「須賀川牡丹園」(すかがわぼたんえん)は牡丹園として唯一国指定名勝となっている庭園。江戸時代の中期、須賀川で薬種商を営んでいた伊藤祐倫が牡丹の苗木を摂津国(現在の兵庫県宝塚市)から持ち帰り栽培を開始。
明治時代に柳沼家が引き継ぎ「柳沼牡丹園」となり、観賞用に種類と数を増やして今では園内に約300種類・7000株の牡丹が。国の名勝になったのも昭和の初めなので早くから知られていて、その規模は東洋一・世界最大級とも言われます。今回ちょうど牡丹が見頃のGWに福島に居たので、初めて訪れました!
国指定名勝となっているエリアは園内奥の「在来牡丹」「樹齢200年牡丹」が集中して植わっている花壇。比較的早咲きというこれらの紫色の牡丹が見頃でした!園内に点在する牡丹の花壇では銀閣寺より持ち帰ったという牡丹や、牡丹以外の花・樹木も楽しめます(チューリップ畑もきれいだった)。
東京ドーム約3個分という広大な敷地の中央には池泉回遊式の日本庭園も(池の水が抜かれていたけど…)。またその池の程近くにある「花神亭」の前にはちょっとした流れや築山の姿が。「花神亭」は現在は多目的施設のようだったけど、かつては柳沼家の建物がここにあったのかなあ。
その他にはこ皇后陛下…もとい、上皇后陛下がこの須賀川牡丹園のことを聞いて詠われたという詩の御歌碑も。
今回はぼたんが見頃の時期だったので有料での入場でしたが、それ以外の季節では無料で散策できるという須賀川の市民の憩いの場。有料入場時間も朝6時〜と大変早く設定されていたので、旅行で色々見てまわりたい身としては割とありがたい…!(7時半ぐらいに訪れましたが、もう結構人がいました)
数日遅いだけでも別の種の牡丹が楽しめたようなので、また数年後に訪れたい。
(2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR東北本線 須賀川駅より約4km(駅前にシェアサイクルあり)
JR水郡線 川東駅より徒歩約30分
須賀川駅より路線バス「牡丹園」バス停すぐ。見頃の季節はシャトルバスも。時刻表は牡丹園公式サイトにて。
〒962-0815 福島県須賀川市牡丹園68 MAP