
世界遺産“金閣寺”“銀閣寺”も属する相国寺の国宝・国重文も展示する美術館で見られる、3つの枯山水庭園。
相国寺承天閣美術館について
「相国寺承天閣美術館」(しょうこくじじょうてんかくびじゅつかん)は室町幕府3代将軍・足利義満により創建された臨済宗相国寺派大本山『相国寺』の境内にある美術館。
相国寺の創建600年記念事業の一環として、1984年(昭和59年)に開館。相国寺およびその塔頭寺院(世界遺産『鹿苑寺(金閣寺)』や『慈照寺(銀閣寺)』含む)に伝わる国宝・国指定重要文化財を含む美術品を所蔵・展示しているほか、金閣寺にある金森宗和作の茶室“夕佳亭”の写しも室内に展示。
2019年末〜2020年初春にかけて行われていた『茶の湯-禅と数寄』展を目的に初めて訪れました。展示会(展示室内)は撮影NGですが庭園は写真の許可をいただいたので紹介。方丈・庫裏から美術館入口へ至るまでの道も庭園の園路みたい。
■補陀落山の庭(8枚目)
玄関前にある、京都では珍しい?ソテツのある枯山水庭園。
■中庭(1・9枚目)
コンクリート打ちっぱなしの壁と意外とマッチしている現代風の石庭。石塔は高麗時代の朝鮮で作られたもので、元は金閣寺庭園に置かれていたそう。また大徳寺塔頭・聚光院の千利休の墓石も同じ型。
■十牛の庭(10・11枚目)
第一展示室・第二展示室を結ぶ回廊から眺められる、“十牛図”を表現した苔庭。自分が訪れた初春には多くの椿の花が落ち、東の方角には大文字山の姿という眺望ーーという良い感じのお庭だったのですが、光の当たり方であんまり良さが伝わらない写真しか選べず…。
で、次の特別展で再訪しようと思ってたんだけど、COVID-19の影響で次の展示がだいぶ先だったので紹介することに。
『茶の湯-禅と数寄』展も、国宝“玳玻散花文天目茶碗”をはじめ…開山の夢窓疎石や銀閣寺に携わった相阿弥、そしてそして茶人として小堀遠州、金森宗和、片桐石州、織田有楽斎、松平不昧、松永耳庵、そして本阿弥光悦といった庭園で登場する書画や茶器を沢山見られて楽しかった。伊藤若冲筆の国重文絵画も常設展示。次の展覧会も行く!
(2020年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京都市営地下鉄烏丸線 今出川駅より徒歩6分
京阪本線 出町柳駅より徒歩15分強
最寄りバス停は「烏丸中学前」「同志社前」徒歩5分強
〒602-0898 京都府京都市上京区今出川通烏丸東入上ル相国寺門前町701 MAP