出雲のツツジ寺。四季の花々が楽しめる、安土桃山時代の豪華さが表現された回遊式庭園。
勝定寺庭園について
「四面山 勝定寺」(しょうじょうじ)は出雲市駅の約4km南に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺。本堂裏に広大な庭園があるほか、参道や前庭など境内全体に合計1,000という数多くのツツジが植っており、地元では古くから“ツツジ寺”として親しまれている存在。
2020年秋の島根県の庭園巡りで初めて訪れました。ようやっと最終日の穴道湖の西側の出雲平野の庭園の紹介…!
勝定寺の創建は安土桃山時代の1577年(天正5年)。その後の詳しい過程は不詳ですが、その庭園は伽藍の整備の過程で徐々に築庭されてゆき、現在の広大な庭園は安土桃山時代の豪華さを表現されているそう。
本堂後ろ庭は手前が枯山水、そして奥が池泉庭園という二段構え。紅葉や竹林・杉林という山の景を味わえる中で、中央にソテツが植っている所がこの庭の格式の高い表現を感じられます。池では夏には睡蓮の花も楽しめます。
しかしこれは大変だなと感じたのは、獣(イノシシ?)によって掘られた跡がかなり残っていたこと。このお寺は中国山地の北麓のような場所に位置していて、そして庭園が裏山に繋がっているような立地。
京都の庭園であっても裏山に柵を作っていたり罠が仕掛けたりして、その景観を維持している。維持するのは簡単ではないからこそ、この広大な庭園を落葉も殆ど無い状態で公開されているのは本当にすごい。いつかツツジが見頃の季節にも訪れたい!
(2020年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR山陰本線・一畑電車 出雲市駅より約4km(駅にレンタサイクルあり)
出雲市駅より路線バス「下朝山」バス停下車 徒歩10分
〒693-0212 島根県出雲市馬木町59 MAP