宿泊予約サイトでは見つからない、穴場の京町家旅館は庭園も良き。祇園祭の山鉾巡行では“木賊山”が目の前に。
旅館花屋庭園について
「旅館花屋」(りょかんはなや)は京都の中心部・四条烏丸の近く、仏光寺西洞院にある京町家を活かした旅館。
『こんな時だから、住んでる町のホテル、旅館、ゲストハウスに泊まりたい』シリーズ、京町家編その4。元の趣旨は“庭園が良い京町家に泊まりたい”。この旅館花屋さんも公式HPで中庭の姿を見て「ここむっちゃいい!」と思って宿泊しに訪れました。例によってリモートワーク日に。
築100年以上、明治の終わり〜大正時代の頃に元は呉服商の邸宅として建てられたという京町家。現在のご当主の祖父の時代・1949年に創業した約70年の歴史ある旅館で、昔は太秦方面でお馴染みの映画会社の俳優さんの定宿だったとか。
公式HPで見ると内装もモダンな点が所々あるし、公式インスタが立ち上がったのも近年だったからもっと新しい宿かと思ってた。
庭園は3箇所あって、冒頭の中庭(主庭)と坪庭が2つ。今回は坪庭が見られる“桐の間”に宿泊させていただきました。元呉服商の邸宅だけあって玄関の丸窓をはじめ建物内の意匠も良いし、大きな伽藍石と鞍馬石の靴脱ぎ石のある主庭も少なくとも旅館の創業当初にはあったものだとか。
歴史を感じさせる旅館でありながら、現在のご当主が設計事務所も経営されているそうで水場をはじめところどころ現代風に改装されている。中庭を見ながらの洗面所とお風呂がモダンなところがまた良い!
で、そんな古い雰囲気残してる+モダンのバランスが良い上で、現実的に泊まりたいと思えたのは“宿泊料金がそんな高くない”ところ。このクオリティの“京町家宿”を探すとおそらく1人2〜3万円も珍しくないのですが、花屋さんは2名なら7,000円/人…!
…まあ自分は「お一人様での場合は13,000円」という条件で泊まってるんですが…本当はせめて1.5倍分ぐらいの価格設定にならないかなとは思いながらも、この京町家宿を体験してみたい気持ちが勝った(笑)
自分のことはさておき、何の宿泊予約サイトも使われていないという点含めここは穴場の京町家旅館だと思う!てことでこっそりオススメ。残念ながら2020年は中止となってしまった祇園祭の山鉾巡行では目の前に山鉾「木賊山」が立つそうなので、例年ならその時はシーズン価格だけどそれでもその時に泊まりたい!とも思える宿。
(2020年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京都市営地下鉄烏丸線 四条駅より徒歩6分
阪急京都線 烏丸駅より徒歩10分
「西洞院仏光寺」バス停下車 徒歩1分/四条西洞院バス停 徒歩3分
〒600-8461 京都府京都市下京区仏光寺通西洞院西入木賊山町180-1 MAP