近代を代表する建築家・辰野金吾、曽禰達蔵の旧友・大島小太郎の明治時代に造られた旧宅と庭園。
旧大島邸庭園について
「旧大島邸」(きゅうおおしまてい)は唐津銀行の創設者・頭取であり、唐津の街の近代化に尽力した大島小太郎の旧宅。国重要文化財の「旧高取邸」からは徒歩3分程の距離にあります。
現在の「旧大島邸」は明治時代に建てられ2011年に解体された邸宅を約300m程の場所に移築・復元したもの。2017年から公開開始されたばかりで邸宅も回遊式の庭園もまだピカピカという印象があります(元の邸宅はシロアリ等の被害により老朽化していたためそこから木材は半分以下とのこと)。この辺は年を重ねる毎に味が出てくるかな?また茶室も備えており、それら邸宅内の意匠や長谷川雪塘による襖絵は素晴らしい!
大島邸の移築に関しては市民から多くの保存要望があり、解体から移築への方針転換がありました。そのいきさつは以下を参照。移築前の一部写真も載っており、現在の大島邸と比べると緑の深い古庭園という面影があります。
■旧大島邸の問題について
■旧大島邸問題 関連メモ
大島小太郎は唐津藩の英語学校「耐恒寮」で後の総理大臣・高橋是清に学んでおり、その時の学友に辰野金吾(東京駅などを手掛けた近代を代表する建築家)、曽禰達蔵(同じく多くの近代建築を手掛けている建築家)、早稲田大学学長を務めた天野為之が居ます。小太郎が創設に関わった唐津銀行の「旧唐津銀行本店」は現在の唐津の街のランドマーク的存在。
(2018年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR唐津線・筑肥線 唐津駅より徒歩約10分(駅前にレンタサイクルあり)
唐津駅より路線バス「南城内」バス停下車すぐ
〒,847-0013 佐賀県唐津市南城内4-23 MAP