大川筋武家屋敷資料館(旧手嶋家住宅)Okawa-suji Samurai Residence, Kochi

高知城下で唯一現存する武家屋敷。山内一豊と共に“掛川城”から土佐に入った手嶋家の旧宅。高知市指定有形文化財。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

大川筋武家屋敷資料館について

「大川筋武家屋敷資料館」(おおかわすじぶけやしきしりょうかん)は“現存十二天守”高知城と高知駅の間に位置する、高知城下に現存する唯一の武家屋敷。「旧手嶋家住宅」として高知市指定有形文化財となっています。

2021年年始に高知を訪れた足で初めて鑑賞しました。高知藩主・山内家の大名屋敷の遺構が残る『三翠園』の中でも書いたのですが、高知市の庭園は国指定名勝の『竹林寺庭園』以外の印象って殆どなかった。だけど明治維新でも勝利した側の城下町、武家ゆかりの庭園がもっとあっていいはず…。

実際の所は太平洋戦争の戦中に高知市も空襲を受けたため、坂本龍馬の生家のあったエリア等はその被害で消失。手嶋家は爆心地から外れた場所にあった上で、現代に至っても取り壊されることなく存在した貴重な武家屋敷。
もっとも平成のはじめ頃にはかなり荒廃していたそうで、平成年代から保存運動が始まり1996年(平成8年)に所有が高知市に。文化財に指定されるとともに2年間の復原整備期間を経て公開がはじまりました。

手嶋家は山内一豊『掛川城』の城主だった時代からの中級武士で、山内一豊に従って土佐に入国。江戸時代中期にはこの地に屋敷を構え、明治時代までこの屋敷に居住(その後は別の所有者に)。
現在残る建造物は長屋門・主屋・土蔵(土蔵は別から移築されたもの)。長屋門からは幕末の1855年(安政2年)の棟札が見つかったそうなので、主屋もその時代のものなのかな。

書院造りの座敷からは山茶花やハラン、マツなどの植わっている庭園を眺めることができます。お庭はもしかしたら復原時に改変されてるかもしれないけど、特徴的だなあと思ったのが長屋門を入ってすぐの大蘇鉄。
一介の武家屋敷にこんなデカいソテツはそう見ないのですが、それによって玄関が目隠しされてるんですよね。ソテツがある他の温暖な地域の武家屋敷(鹿児島の志布志とか宮崎の飫肥とか)では見なかった構造が興味深い。

(2021年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR土讃線 高知駅より徒歩13分(駅前にレンタサイクルあり)
JR土讃線 入明駅より徒歩8分

〒780-0052 高知県高知市大川筋2丁目2-15 MAP