世界的ロックバンド・U2のボノもお忍びで訪れ眺めた、紅葉の美しい露地庭。紅葉と新緑の季節に特別公開。
妙心寺 大法院庭園について
【通常非公開・特別拝観期間あり】
「大法院」(だいほういん)は京都を代表する寺院の一つ・妙心寺の塔頭寺院。通常非公開ですが、紅葉の美しい露地庭園が春の新緑の季節と秋の紅葉時期に特別公開されます。2020年秋に初めて訪れました。
江戸時代初期の1625年(寛永2年)または1662年(寛文2年)、真田幸村の兄でもある信濃国松代藩主・真田信之の菩提寺として創建。開基となった長姫は沼田城主・真田信吉の長女で信之の孫にあたる人物。公卿として権大納言をつとめた千種有能に嫁いで京都に上りました。
そのようなお寺の成り立ちから江戸時代を通じて松代藩・真田家より援助され、幕末に思想家/教育者として勝海舟・坂本龍馬・吉田松陰・橋本左内らの師となり最終的に京都・三条木屋町で暗殺された佐久間象山(元は松代藩士)の墓所も残ります(非公開)。
方丈(客殿)から正面に、苔の中に飛び石が配され、右手に待合・左手に茶室「有隣軒」をのぞむ露地庭園が眺められます。約100本という楓は秋の紅葉も美しいけれど、初夏には一面緑の世界が見られそうーー。特別拝観ではお抹茶もいただけます。
…というのが歴史面での情報。現代の話だと大相撲の元横綱・千代の富士ゆかりの寺院でもあり、写真の展示のほか境内には顕彰碑が立ちます。
自分が食いついたのは…茶室「有隣軒」らしき場所で茶碗を手にたたずむ見覚えあるオールバック+サングラスの外国人の写真。…え?これボノじゃね?
受付にいらっしゃったお寺の奥様にお聞きしたら、やはり!!U2のボノでした。へええーーボノと京都の縁初めて知った。なんでも2006年に行われたVERTIGO TOURの12月のさいたまスーパーアリーナ公演の前後にお忍びで訪れたそう。はい!!その公演自分\行ってました/!!(どんなライブだったのか覚えてないけど…ググったら最終公演では「芸者が出くる演出があった」とレポート書いてる人がいる…そうだったっけ。)
本当のお忍びもお忍びで、束の間の休日に大法院を訪れたボノはご住職に熱心に様々な質問をされていたんだそう(←とか他にも色々話してくださって、話聞きながらめっちゃ興奮したけど割愛します)。やはり超一流のアーティストは“その国・その時だけの体験”に対して好奇心が掻き立てられるんですねえ…。
こういうエピソード機に、U2ファン、洋楽ファン、ロックファンが“露地庭”やお茶の奥深さにハマったりしたら嬉しいなーなんて。
(2020年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR嵯峨野線 花園駅より徒歩10分
嵐電北野線 妙心寺駅より徒歩3分
最寄りバス停は「嵐電妙心寺駅前」「妙心寺北門前」徒歩5分
〒616-8023 京都府京都市右京区花園大藪町20 MAP