紫式部公園Murasakishikibu Garden Park, Echizen, Fukui

青春時代を越前国で過ごした紫式部を偲び、昭和年代に森蘊氏により作庭された、平安時代の様式の寝殿造庭園。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

紫式部公園について

「紫式部公園」(むらさきしきぶこうえん)は越前市武生の市街地にある池泉回遊式庭園で、作庭は昭和の庭園研究家・森蘊さんによるもの。同じく武生の市街地にある『愛山荘庭園』からは徒歩15分ほど。

そもそもなんで紫式部公園?という点について。『源氏物語』の作者として有名な紫式部は生涯で一度だけ京都を離れて暮らしました。それが現在の越前市にあたる武生の国府で、平安時代の中期(996年)に越前国司となった父・藤原為時と共にこの地に移り住み、青春時代のうちの約1年半を過ごしたそう。

それをテーマに昭和の末に作庭されたのがこの公園。そのデザインは紫式部が過ごした平安時代の国司が過ごした住宅様式(寝殿造)と平安朝式庭園+紫式部日記・絵巻に描かれているような風雅な舟遊びができる庭園――を、森蘊さんを含めた造園史家が研究を重ねた上で再現したもの。

“全国で唯一の寝殿造庭園”という紹介文もあったのですが――寝殿造とはなにかと言うと。寝殿・正殿を中心とした数棟の建物と、池や築山などを配した庭園で構成された邸宅のことを指すそう。だから庭園のことではなく、庭園を含めた建築様式と言った方が良いのかな。

上記からするとこの庭園のビューポイントは池にせり出す形で配された寝殿造の釣殿からなんだろうなあと思うし(自分が訪れた際には地元の学生さんがダンスをしていたのでw中には入らず)、そこからの眺めは朱色の橋の向こうに山の借景がのぞめるのですが、池を回遊していると大体の位置から三方に山並みの美しい借景が!うっすらとだけど“越前富士”日野山の姿も。

また公園内には金色の紫式部像もあり、こちらは文化勲章受章者の圓鍔勝三さんが制作したもの。その他、公園に隣接している「藤波亭」では紫式部に関する資料を見ることもできる――ってそんな建物あったのか…。気付かなかった(この公園のパンフレットとかあったのなら欲しかった)。
今回訪れたのは冬が明けたばかりで少し寂しい姿ではあるけど、緑が映えて天気の良い日にはより美しい庭園の姿がのぞめるはず!また訪れたい。

(2019年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR北陸本線 武生駅より徒歩約30分(※駅前観光案内所にレンタサイクルあり)
武生駅より路線バス「紫式部公園口」バス停下車 徒歩5分(本数少ないです)

〒915-0847 福井県越前市東千福町20−369 MAP