“播磨の小京都”龍野のお城の門前に残る、童謡“赤とんぼ”の作詞が有名な詩人・三木露風の生家とその庭園。
三木露風生家について
「三木露風生家」(みきろうふうせいか)は2019年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された“播磨の小京都”龍野の出身で、童謡「赤とんぼ」の作詞が有名な詩人・三木露風の生家。2021年4月に初めて龍野を訪れた際に立ち寄りました。
江戸時代は城下町として、近代以降は“うすくち醤油”など醤油醸造で栄えた龍野。近現代にはこの三木露風の他にも『霞城館・矢野勘治記念館』の矢野勘治など、複数名の歌人/文人を輩出。
霞城館と同じく龍野城のすぐ傍にある三木露風生家(こちらは埋門の門前)。江戸時代からの武家屋敷の流れを汲みながら、明治時代初期(明治4年~明治22年頃)に建築されたと推定されていて、露風はこの家で6歳までの時間を過ごしました。
たつの市の所有となり修復⇒公開がはじまったのは2013年(平成25年)4月と比較的最近。枯山水の中庭はその際に作庭されたものっぽい(基本は建物内からの鑑賞のみですが、許可をいただいて庭に出させていただきました)。建物内では露風に関する説明・展示のほか、その修復時のパネルやなんかも。
ちなみに。その三木露風生家の奥に「龍野地区まちづくり協議会」が入居している交流施設があります。露風生家の庭園に繋がる門があり、(三木露風生家の)“離れ”という名前がつけられているのですが、ガイドさん曰く「あちらは露風の生家ではない」。三木家が手放した後にこの2軒が同一の所有者のものとなり、繋げられたという流れみたい。
さらに、“離れ”からはかなり大きな敷地を持つお隣の家も見える。広い敷地に平屋と蔵がポツン…なんでも上級武家(家老)をルーツとするお宅だったそうで、それでも近年は樹木が伸びすぎて鬱蒼としていた所を、近年伐採された後の姿と。どんなに立派な家で、立派な庭園があったとしても、後世に残す事の難しさを感じる。
(2021年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR姫新線 本竜野駅より徒歩20分(駅前にレンタサイクルあり)
JR姫路駅より路線バス「龍野橋」バス停下車 徒歩7分
〒679-4179 兵庫県たつの市龍野町上霞城101-3 MAP