伊達家の定めた“伊達五山”“北山五山”にも数えられた寺院の枯山水庭園。伊達家の始祖・伊達朝宗の菩提寺。
満勝寺庭園について
「當午山 満昌寺」(まんしょうじ)は仙台藩主・伊達家の始祖、伊達朝宗(藤原朝宗)の菩提寺。2019年のGW、伊達家ゆかりの庭園のある『壽德寺庭園』に訪れた後にその界隈の寺町を散策し、初めて訪れました。
もともとの思いつきは、『有力大名だった伊達家のゆかりの庭園、もっと地元・仙台にあってもいいはず』。これまで20回ぐらいは仙台に訪れてる中でそういえばあんまり寺町とか寺社仏閣系を巡ってないなあと思い。
北八番丁〜新坂通の北西側には江戸時代に形成された寺町の名残で、現在も数多く寺院があります。
界隈では最も広い寺域をほこる満勝寺は鎌倉時代の1283年に現・福島県桑折町で創建。室町時代にも京都・鎌倉をならった“伊達五山”の一つとして定められた後、伊達政宗により仙台城が築かれると同名の寺院が仙台にも建立。江戸時代には“北山五山”の一つに数えられました。現在地には1667年(寛文7年)に移転。
冒頭の枯山水庭園はおそらく現代になってから作庭されたもの。現在も立派なお堂が建ちますが、これも現代に建て直されたものとかなのかな…。本堂の裏には、現在は“庭園”という体ではないけれど、中島を持つ大きな心字池が残っている。寺格を考えれば当時から大きな池泉回遊式庭園などを持っていてもおかしくない。古地図があったら照らし合わせてみたい苑池です。
(2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)