功山寺庭園Kozan-ji Temple Garden, Shimonoseki, Yamaguchi

三条実美らが高杉晋作と会談した“七卿潜居の間”から眺める心字池庭園。鎌倉時代の仏殿建築は国宝に指定。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

功山寺庭園について

「功山寺」(こうざんじ)は鎌倉時代に創建された寺院で、創建とほぼ同時期の1320年に建立された仏殿が国宝に指定されています。国内最古の唐様建築の仏殿で、鎌倉の『円覚寺』の舎利殿と並び仏殿建築の代表と言われるそう。山号の“金山”の扁額は後醍醐天皇により書かれたとも。

歴史的には、京都を追われ西国に逃れた足利尊氏が功山寺前身の『長福寺』に立ち寄ったり、周防・長門を治めた大内家が毛利元就との戦場となったり、長府毛利家の菩提寺になったり、そして幕末には高杉晋作率いる奇兵隊がこの功山寺から出兵したり…と歴史的人物も多く関わりを持ちました。現在では山陽花の寺二十四か寺第9番として城下町長府の代表的観光スポットの一つ。

国宝の仏殿は境内開門時には自由に建物を鑑賞することができますが、庫裡で受付をすると法堂の内部・書院・庭園を拝観することができます。ちなみに…庭園は撮影不可をなにかで見ていたのだけれど、「商用利用しなければ撮っていい」と許可をいただいたので、こちらで紹介します。

1835年(天保7年)に11代長府藩主・毛利元義が経蔵・庫裡・書院を建立寄進。その後の幕末、京都を追われた三条実美をはじめとする尊攘派の公家7名中5名がこの書院に潜居。この五卿潜居の舞台を“七卿潜居の間”と呼ぶそうです。盛ってる。高杉晋作が挙兵を決断、その意思を伝えたのもこの書院。

この書院から眺める形で心字池を中心とした池泉鑑賞式庭園があります。庭園の詳細はサイトにもリーフレットにも書かれていなかったけれど、書院や庫裡と同じ江戸時代末期に作庭されたと考えるのが自然かな…。
長府随一の苔庭として知られるそうで、庫裡から書院への渡り廊下付近が一番苔に覆われた姿を観ることができます。斜面はツツジ・サツキが多いので晩春にはより美しい姿が見られそう!

国指定の文化財は仏殿だけですが、総門は国登録有形文化財、江戸時代に建てられた山門や経蔵、書院などが下関市指定文化財となっています。
なお参道が長府の紅葉の名所の一つらしいのですが今回訪れた時にはまだグラデーションかかりはじめだった。ここに限らず長府の町はとにかくモミジが多くてきれいな場所だった。また新緑の季節や紅葉のピークに訪れたい街!

(2019年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

下関駅・長府駅・新下関駅より路線バス「城下町長府」バス停下車 徒歩15分
JR山陽本線 長府駅より約3.5km

〒752-0979 山口県下関市長府川端1-2-3 MAP