閑院宮邸跡庭園Kaninnomiya Residence ruins Garden, Kyoto

京都御苑の最南西。現在の皇室へと繋がる四親王家“閑院宮家”の暮らした、皇族の屋敷と庭園遺構。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

閑院宮邸跡庭園について

「閑院宮邸跡」(かんいんのみやていあと)は広大な京都御苑の最南西部に位置する、かつての皇族・閑院宮家の屋敷跡/庭園の遺構。閑院宮家は伏見宮家・桂宮家・有栖川宮家と並び皇位継承の資格を持つ“四親王家”の一つ。ちなみに、現在の皇室は閑院宮家からの皇統。
2020年秋に久々に訪れたので写真を更新。2018年9月に初めて訪れた時には関西に大型台風が直撃した直後で、屋敷の奥にある近代に作庭された「官舎跡」の庭園は見られなかったので…写真後半はその写真も追加。

京都御苑内にはかつて数多くの皇族・公家の屋敷が立ち並んでいました。現存する『京都御所』『京都仙洞御所』以外にも、『九条邸(現・拾翠亭)』『近衛邸』、現在は京都御苑の西側に移築された『有栖川宮邸』など。その多くが明治時代の遷都以降に京都御苑の園地として整備され姿を消しましたが、明治10年まで宮家の邸宅として用いられた閑院宮邸は江戸時代(1788年)の天明の大火以後に再建された邸宅の遺構が残ります…現在の主屋は1883年(明治16年)の建築だそうなので、具体的にどの部分かはわからないけど。

閑院宮家が東京に移って以降に再建されたこの建物は裁判所や宮内庁の京都支庁など各種施設として利用。2000年代に入ったのち再整備され、現在は「収納展示館」として無料で公開されています(その中では京都御苑・御所の歴史や発掘調査・復元に関する各種パネル展示などが)。

屋敷からも眺められる池泉回遊式庭園は江戸時代中期の作庭とされます。京都御所・仙洞御所など皇室の庭園でも見られる洲浜を有する庭園はかつてはもっと大きな池泉だったそう。江戸時代の洲浜の遺構(オリジナル)は地中に残しつつ、その上に同じ形で復元されたのが今日眺められる州浜。

そして園路の先にはもう一つ庭園があります。1892年(明治25年)に元・閑院宮邸の敷地内に宮内庁京都所長官舎が建造されました。その遺構が「宮内省所長官舎跡」として残されており、建物の基礎と沓脱石・手水鉢・庭園などを見ることができます。
明治時代~大正時代に作庭されたこの池泉回遊式庭園は九條池や閑院宮家の苑池とはまた異なり、琵琶湖疏水から京都の市街地まで引かれた水路から伸びているそう。こじんまりながら、きれいな水の流れが楽しめるお庭。頭上のモミジが真っ赤になるのはもう少し先だったかな…!

(2018年9月、2020年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅より徒歩3分
京阪本線 神宮丸太町駅より徒歩15分
最寄りバス停は「烏丸丸太町」バス停下車 徒歩2分

〒602-0881 京都市上京区京都御苑3 MAP

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