角館のもう一つの武家屋敷通り「田町武家屋敷」に残る明治時代の近代和風建築と、紅葉の美しい中庭。
角館武家屋敷 西宮家庭園について
「みちのくの小京都」国の重要伝統的建造物群保存地区である仙北市角館には2つの武家屋敷通りがあります。一つはこれまで紹介した「青柳家」「石黒家」などがある、角館城主・佐竹北家の直臣が多く住んでいたエリア。
そしてそこから南にあるのが「田町武家屋敷」。こちらも黒塀に桜や紅葉が特徴的な通りで、その中で公開されているのが「西宮家」(にしみやけ)。明治時代〜大正時代に建てられた主屋や蔵が現在はお食事処やギャラリー、ショップとなっています。
西宮家も江戸時代初期に常陸国から佐竹氏とともに秋田藩へ移ってきた武家。この田町武家屋敷エリアは「今宮武士団」と言って、角館城主の佐竹北家ではなく秋田藩主だった佐竹本家の直臣だったそう。
西宮家はその中でも格式が高かったとされ、明治時代には当主の西宮藤剛さんが角館町の初代町長(とその後3度の町長)を務めたという名家。現在も残る5つの蔵と主屋は当時建てられたもの。中庭には池泉鑑賞式庭園の遺構と思われる石組がありますが、おそらくこちらも主屋の造られた明治時代のものかと思われます。敷地内の紅葉もきれいでした!
ちなみに田町武家屋敷エリアは武家屋敷ばかりでなく洋風近代建築が多いのもまた楽しい。田町武家屋敷ホテルもいつか泊まってみたい。
(2018年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)