温泉観光地・熱海を見下ろす高台にある寺院の現代の日本庭園。早稲田大学文学部を創設した近代の文豪・坪内逍遥や“毛織工業創始の父”井上省三ゆかりの寺。
海蔵寺庭園について
「錦峰山 海蔵寺」(かいぞうじ)は温泉観光地・熱海の高台にある臨済宗妙心寺派の寺院。日本のシェイクスピア劇の第一人者で早稲田大学文学部を創設した文学者・坪内逍遥の菩提寺で、氏が大正時代に造営した旧居『双柿舎』から徒歩2〜3分ほどの場所にあります。
熱海の中心市街地(『起雲閣』など)から双柿舎へ向かう際に立派な石段と山門が目に止まり拝観。そしたら手前に枯山水庭園+奥に地形を活かした滝石組のある池泉庭園が!
ちょうど法要の最中で歴史についてはお聞きできなかったのですが、裏手にはかなり大きな墓所がある、熱海の中心地にある中では大きな寺院の一つ。
坪内逍遥の他にも、長州藩出身で明治維新期に千住繊維所を設立・内務省御用掛/農商務省御用掛もつとめ“毛織工業創始の父”と呼ばれた井上省三ゆかりの寺院で、墓所や井上省三胸像などが残ります。
庭園は航空写真で見る限り、手前の枯山水庭園は平成年代の作庭、芝生と池泉庭園はそれ以前(昭和年代)の作庭。枯山水は茶砂の中に鶴と亀を表した?植栽による島が浮かび、その目線の先にツツジやサツキの刈り込みがきれいな池泉庭園があります。高台からの眺めも◎!
坪内逍遥の命日である2月28日には氏の功績をしんで熱海市内で「逍遥忌記念祭」、海蔵寺では法要が営まれています。『熱海梅園梅まつり』とともに訪れてみて。
(2022年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR東海道新幹線 熱海駅より徒歩20分強
JR伊東線 来宮駅より徒歩8分
JR熱海駅より路線バス「福道町」「天神町」バス停下車 徒歩7分
〒413-0016 静岡県熱海市水口町17-24 MAP