神戸ポートタワーが借景。“ホテルオークラ東京”も手掛けた岩城亘太郎率いる岩城造園が作庭の回遊式庭園。
ホテルオークラ神戸 日本庭園について
「ホテルオークラ神戸」(ほてるおーくらこうべ)は神戸のメリケンパークに建つ、オークラ ホテルズ&リゾーツ運営のホテル。神戸のランドマーク・神戸ポートタワーを借景とする池泉回遊式庭園があります。作庭は昭和の東京を代表する作庭家・岩城亘太郎の興した岩城造園(現・岩城)。
宿泊以外にも各種レストランやショップ、宴会場などのある神戸の代表的な総合型シティホテルのひとつ。庭園は宿泊者以外でも施設利用者が散策できるようになっています。
ホテルオークラを創業した大倉財閥二代目総帥・大倉喜七郎の父・大倉喜八郎が神戸市に別荘を構えていた(現・大倉山公園)という縁から1989年(平成元年)に開業。
総支配人の方のインタビューには、『ホテルオークラ東京』(The Okura Tokyo)のロビーを手掛けた建築家・谷口吉郎により総合監修——とある。けど谷口吉郎さんは1979年に逝去されている…谷口吉生さんが引継がれた可能性とかあるのかな?ロビーには平山郁夫さんの大きな絵画が展示。
そんなロビーからも見下ろすことができる日本庭園はホテルオークラ東京と同じ、岩城造園の作庭。岩城亘太郎さん自身は前年の1988年に亡くなられているので無関係かもしれないけど、ホテルの開業自体は5年間の準備期間があったようだから遺作のような感じかもしれない。
洲浜のある“流れ”と中央に力強い滝を持つ池泉回遊式庭園。2階のロビーからはポートタワーのみならず神戸海洋博物館の現代的な白いフレームや港も景色の一部。梅、桜、ツツジ、紫陽花、紅葉など四季の花々が楽しめるほか、冬から明けたばかりでも鮮やかな芝生が一つの特徴(和芝ではなく西洋芝なのかな)。
一階にある料亭“和食堂 山里”からはまた別の(茶庭のような趣の)庭園も眺められます。またホテルのアプローチにある三段の大滝も岩城造園によるもの(っぽい)。日本庭園の滝との違いを楽むのも◎。
(2021年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR神戸線・阪神本線 元町駅より徒歩10分
神戸市営海岸線 みなと元町駅より徒歩8分
神戸高速線 花隈駅より徒歩13分
JR三ノ宮駅、阪急・阪神 神戸三宮駅より徒歩20分(無料シャトルバスあり)
〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町2-1 MAP