京都のアートホテルで鑑賞する“巴園”小野豊作庭の現代日本庭園・浮遊する苔庭。名和晃平コンセプトルームの庭園も紹介!
ホテル アンテルーム 京都について
「ホテル アンテルーム京都」(ほてるあんてるーむきょうと)は京都駅南にあった学生寮を転用して2011年にオープンしたホテル&アパートメント。京都を拠点に活動している現代芸術家・名和晃平が主宰する《SANDWICH》の“Swell-Deer”が出迎えてくれる、現代アートがコンセプトの空間には現代日本庭園も。
名和晃平さんの作品がとても好きです。きっかけは2011年の東京都現代美術館での『シンセシス』展、それ以前でもゆずとのコラボレーション作品は目にしていたし(ゆずのアートワークは近年も手掛けています)、それ以降もギャラリーでの新作展示や芸術祭での展示も足を運んだり。
当サイトでも『神勝寺 禅と庭のミュージアム“洸庭”』は庭なので掲載していたりするし、最近では『GINZA SIXガーデン / 変容の庭』も。
なのでアンテルーム自体は数年前(東京に居た頃)にも旅行で泊まりに来て、そうじゃない時も“Gallery 9.5”に訪れたりと好きな場所。
最初は、2020年に『こんな時だから、住んでる町のホテル、旅館、ゲストハウスに泊まりたい』…という話を京町家のゲストハウス『鯉屋庭園』の紹介で書きましたが、その流れで紹介。
宿泊施設に逆風が吹く中で、「住んでる街の宿泊施設に泊まりに行きたいな」と思った時、まず泊まりに行きたいなと思ったのはここでした。2020年春を皮切りに、何度か安い時に気分転換に泊まったりしてます。2022年冬も激寒だった日に自宅に居たくなくて泊まりに行ったのでその時の写真を追加…。ちょうどSANDWICH作品の部屋で嬉しかった。
■苔が浮遊する中庭
近年アンテルームに登場した“庭園”。“巴園”小野豊さん作庭による中庭。安藤忠雄が設計を手掛けている『瀬戸内リトリート 青凪』の浮遊する苔庭『凪』の写真は拝見していたけれど、あの作品が京都でも見られるって知らなかった!
2022年に訪れた時は、その時に開催中だった企画展『リーヴィング・アース Leaving Earth』に関連し、京都の人気作庭家・重森三玲の『泉涌寺妙応殿庭園“仙山庭”』でも鑑賞した、アーティスト・金村仁さんのスケボー作品が。あとトーチカのナガタタケシさんの作品も。
■名和晃平コンセプトルーム泊まってみた
アンテルーム京都、2016年にはアーティストが手掛けたコンセプトルームが登場。蜷川実花さん、ヤノべケンジさん、金氏徹平さん、木村舜さん、宮永愛子さん…そして名和晃平さん。
2020年春には、名和晃平コンセプトルーム泊まるなら今しかない…!てことで宿泊。公共交通機関は使わずに、自宅から自転車で25分。
壁面に飾られた作品『Direction』や、ガラスビーズで覆う『PixCell』シリーズをはじめ複数の名和さん作品が展示されたこの部屋。うおーこの部屋に一人で泊まるって贅沢ー!1人で泊まっても2人分の値段だけど!京都住まいの芸大生はカップルや友達同士とかで今のうちに行っとくといいと思う、絶対。
部屋からは名和さんが手掛けた、作品『Ether』を中央に配したお庭も眺められます!名和晃平的枯山水庭園!さらに浴室の檜風呂に浸かりながらこのお庭を眺められるの。超贅沢だわ…。
まあこの部屋に泊まったところで自分は缶ビール片手におにわさんを更新していたんだけれども……でも、住んでいる街に居ながら非日常の空間に身を置く、“アートトリップ”できるってすごく楽しい。すごく気分転換になる。翌朝チェックアウトするのが惜しい。
建物外には木村舜さんの作品、通路では鬼頭健吾さんのサインなど様々なアート作品にふれられます。また他のアーティストのコンセプトルームにも泊まりに訪れたい!
(2020年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR東海道新幹線 京都駅より徒歩15分弱
京都市営地下鉄烏丸線 九条駅より徒歩6分
最寄りバス停は「烏丸札ノ辻」バス停 徒歩2分
〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7 MAP