法円寺庭園

法円寺庭園について

「無量山 法圓寺」（ほうえんじ）はかみのやま温泉・上山の城下町にある浄土真宗本願寺派の寺院。こちらに庭園があるとお聞きし、2019年GWに初訪問！

法円寺そのものの情報については案内板もなく、ネット上にも殆ど情報が無い…。唯一あるのが、本堂・書院にある“法円寺欄間の彫刻”は上山市指定文化財となっていること。こちらは江戸時代後期、上山藩の御用絵師・丸野清耕の下絵を元に、同じく上山藩の彫刻家・粟野音松により制作されたもの。ということはこの立派な本堂自体も江戸時代後期から残るものなのかな…？今回建物の中は見ていないので、見学希望の際はお寺にお電話で聞いてみてください…！
粟野音松でググると『名工』という評が多く、国指定重要文化財の『松尾院観音堂』にも粟野音松の作品が残るそう。

庭園は本堂の脇を抜けて拝観することができます。こちらも詳細は不明ですが、枝垂れ桜の下に“千種園”という石碑が立っていました（その名前しか見なかったけど、石碑をもっとちゃんと見れば年度とか書いてあったかもな…！）。
背後の山々（葉山・三吉山？）の借景の美しい池泉回遊式庭園で、訪れた際には枝垂れ桜が満開で美しかった！比較的平坦で芝生が使われている、けど真新しい感じはしない――大正・昭和初期頃の庭園なのかなあ…とか推測。

情報が少ないので推しポイントをあまり書けないのですが…ちゃんと手入れが行き届いているとても良い庭園。沢庵宗彭禅師の『春雨庵』も良かったけど、眺めていたくなる庭園としてはこちらの方が好き。上山に観光で訪れた際はぜひチェックしてみて！…あと個人的には上山市の文化財ページ見て、ああ良さそうな武家屋敷とか寺院とかめっちゃあるじゃん下調べ足りなかったな…と思っている。上山市の再訪が待ち遠しい！

（2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。）